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ヒトラー暗殺、13分の誤算


1939年11月8日、ミュンヘンのビアホールで恒例の記念演説を行っていたヒトラー、男は暗闇の中、息をひそめながらなんとか爆弾を仕掛け終わった。 しかしヒトラーは、いつもより早く退席してしまい、そのわずか13分後、ホールに仕掛けられていた爆弾が爆発する。 計画は当日のヒトラーの予定を徹底的に調べあげた緻密かつ大胆、さらに時限装置付きの爆弾は精密かつ確実なものであった。
会場を出てスイス国境を越えようとする犯人、ところが、スイス国境を目前にして職務質問を受け逮捕されてしまうのだった。
独秘密警察ゲシュタポは、単独犯はありえないと考え、英諜報部の関与を疑うが逮捕されたのはゲオルク・エルザー(クリスティアン・フリーデル)という36歳の平凡な家具職人だった。
しかし彼は完全黙秘を貫く。 過酷な拷問でも一切何もしゃべらない。 しかしゲオルクが仕掛けた爆弾によって何の罪もない人々が死傷してしまった事実を聞かされると、彼の表情は一変する。
秘密警察局ミュラー(ヨハン・フォン・ビューロー)は容赦のない尋問を繰り返すが、名前も住所も一切しゃべらないゲオルクだった。 そしてとうとう彼の婚約者だったエルザ(カタリーナ・シュトラー)が連れてこられた。 「あなたがやったの?」 驚く表情でひとことだけ言った彼女は、すぐに連れて行かれてしまう。
そして彼女の身の危険を察知したゲオルクは、証言を始めるのだった。
しかし、彼はスパイどころか所属する政党もなく、すべて自分一人で実行したと供述し始める。 それを知ったヒトラーは、犯行日までの彼の人生を徹底的に調べるよう命じる。
しかしナチはそれを信じることができない。 絶対に単独犯ではできない仕事だったが、ゲオルクは精密な爆弾の設計図を書き、証明してみせる。
一体彼の今までの人生とは?…

監督はオリヴァー・ヒルシュビーゲル、「ヒトラー ~最期の12日間~」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14580480.html も撮っていますが、あちらはヒトラーの最後の12日間、大戦末期のドイツの姿でした。 今作はそれのさらに前、ポーランド侵攻前後のお話ですね。
主演はクリスティアン・フリーデル、ハネケ監督の 「白いリボン」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/10319087.html でナレーションで主役を演じています。
もちろんこれは実話であり、もしあの時にヒトラーが殺されていたら、歴史は大きく変わったことでしょうね。 冒頭必死に爆弾をセットするゲオルクの姿が映りますが、回想シーンがその後どんどん入って行き、彼がヒトラーを暗殺する決断をつけるまでの、当時のドイツの社会事情、そしてそのナチを信奉する人間、反抗する人間、だんだんとナチ一色なることに抵抗する人間を描いています。
しかしヒトラーを危険視し、ナチがこのままでは大変なことを起こすと考えていたゲオルクでしたが、この極端な行動の裏には、恋人エルザとの幸せを願う気持ちの強さもその理由のように感じ取れる作品でした。
ヒトラーさえいなくなれば自由になれる、そんな素直な思いがこの大事件に発展していった側面もありますね。 頭がよく、先見性もあり、技術もある。 ナチに欲しい人材だとささやかれるシーンもあるほどでした。
あと少しで終戦という時に極秘裏に処刑されたゲオルク、ナチにとっては厄介な存在だったんでしょう。

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綿密に爆弾をセットするゲオルク

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そしてヒトラーの登壇が始まるが

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暗殺は失敗に終わり

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彼の経歴は?

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だんだんとヒトラーの危なさを感じていく

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