anttiorbの映画、映像の世界

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放送禁止3 ストーカー地獄編

2004年作品、長江俊和監督。

2003年3月・都内某所
フリージャーナリストの紹介を受けたテレビクルーは、ある女性の元を訪れた。
「一番多いのが無言電話なんですけど、家の電話もそうですし、携帯電話とかにも一日何回とかかかってきたりするんですね」
「帰り道なんかも誰かにかにつけられてる感じとか、足音とかしたりとかするので…」
カメラの前で答える女性、彼女の名前は佐々木希美。アパレル会社に勤務する彼女は半年ほど前から自分の周辺をつきまとう不審な人物、いわゆる 「ストーカー」の気配を感じ、不安な毎日を過ごしていた。
彼女がジャーナリストに差し出した写真。 彼女の日常を隠し撮りされたその写真は先週、家のポストに入っていたという。 その写真の裏にはこう書かれてあった。 「覚えてますか?」 「思い出して下さい!!」 「いつもそばにいます」 最近ではそのストーカーが家まで訪れるという。
今回、佐々木希美さんを紹介した新進のフリージャーナリスト、筒井令子さんはストーカー問題を数年前から取り組んでいるという 。
筒井さんがこのストーカー問題に興味があったのは彼女自身の身近で起きた事件が発端だった。 彼女の兄は一人の女性につきまとわれた挙げ句に命を奪われる結果となってしまった。
そんな彼女は3ヶ月くらい前にたまたま仕事に入ったお店で希美さんと出会い、ストーカーの被害について相談があったという。 兄の被害を身近に受けた彼女は、ストーカーに苦しむ希美さんの役に立てれば、とこの取材を企画した。
希美さんが取材と受けているとき、不意にそれは起こった。
ドアのチャイムが鳴る。 ドン、ドン、とドアの叩く音が部屋中に広がる。 その音に怯える希美さん。ドアの音は徐々に激しくなってゆくのだった。
心配に思えた筒井さんとテレビクルーは玄関の方へと駆け寄る。 しかし玄関の外にはもう誰もいなかった。
フリージャーナリストからの依頼で始まった取材は、ついにストーカーと接触することに成功するが…

ストーカー殺人という事件はある程度頻繁に起きているし、そこまでに至らなくても被害に遭った人間は転居を強いられたり、生活が脅かされるという事例はどんどん増えているようです。
このシリーズは映像のところどころに実際のデータを差し込んでくるので、そこもリアルですし、専門家のコメントは事実を元に取材をして入れてきます。
今作も、ストーカー被害に遭った女性を、フリージャーナリストが取材をしながら犯人を突き止め、問題を解決に協力をしていくというお話に一見見えて進行していきます。
しかし、よく考えてみると、ストーカーする方にもその論理があるんではないかと、疑問を持ってくるんですね。 もちろんいわれにないス トーカーもいるでしょうが (これが一番厄介ですが) しかし、何割かはその原因を意図するしないにかかわらず被害者が種をまいてしまった事例もあるのでは?
まあそんなことを考えながら、事態はとんでもない方向に転じていくんですね。
この作品は、「1」 「2」のようなSF、心霊的な要素を省いた人間の怖さのみを出した作品となっているんですね。

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この二人が出会ったところから取材は始まる

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被害を告白する彼女

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取材が入り、少し気持ちが楽になったのだが

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