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午後8時の訪問者

2016年作品、ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督、アデル・エネル主演。

若き女医ジェニー(アデル・エネル)。 まもなく、大きな病院に好待遇で迎えられる予定だ。 今は知人の老医者の代わりに小さな診療所を診ている。
研修医のジュリアン(オリヴィエ・ボノー)はあと1週間で研修期間が終わり、実際に試験で合格すれば医師の道が開ける。 しかし発作を起こした少年を見て動転し、固まってしまう場面があった。 そんな姿にジェニーの指摘は厳しかった。
その日ジェニーは今度、勤める病院から歓迎パーティーの連絡電話を受けていた。そのときドアベルが鳴った。 しかし、時間は午後8時過ぎ、診療時間は1時間も過ぎている。 応じようとするジュリアンを止めるジェニーに、ジュリアンは反発をする。 もし急患だったら、何度もドアベルを鳴らすはずというジェニーに、ジュリアンは怒ったように出て行ってしまうのだった。
新しく行く病院で歓迎を受けたジェニー、新しいロッカーも用意されていた。
しかし、翌日、警察のベン・マムード警部(ベン・ハミド)がやってきて、診療所の近くで身元不明の少女の遺体が見つかったと聞く。 午後8時過ぎにドアホンを押されたと言うジェニー。 念のため監視カメラをチェックしたいという事で映像データを貸すジェニーだった。
その日はジュリアンは来なかった。 そして警察から連絡が入り、データ動画に黒人の女性が映っていた。 誰かに追われているような動画で、一回押してすぐに立ち去ってしまっている。 被害者は彼女だという事だった。
ジェニーは罪悪感から少女の顔写真を携帯のカメラに残し、時間を見つけては少女の名前を聞いてまわる。 彼女の名前は何? 何のためにドアホンを押したのか? なぜ死んでしまったのか? あふれかえる疑問の中、少女のかけらを拾い集めるジェニー。
そしてジュリアンは医者の道をあきらめると彼女に告げるのだった…

監督はジャン=ピエール、リュックのダルデンヌ兄弟、「サンドラの休日」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13119965.html 「少年と自転車」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13265700.html を見ていますが、監督のタッチですね。
独特なドキュメンタリーを見ているようなタッチ、カメラワークも実に色の出る監督ですね。 それはやはりドキュメンタリー出身だという事から来るみたいですね。
主演はアデル・エネル、私は初めて見る女優さんですが、今フランスで人気のある女優さんという事みたいですね。 そして、「最後のマイ・ウェイ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/10827770.html に主演のジェレミー・レニエも出演しています。 主治医をしている少年の父親役で、重要なキーマン的な存在ですね。
物語は、ほんの些細ないっときの行動が、一人の少女の運命を変えてしまったことから起きた不幸な事件を背負いこんでしまう主人公ジェニーの物語です。 身元不明の黒人の未成年の女性、おそらく海外から来たと思われ、警察もお座なりの捜査しかしない感じが漂います。
ジェニーの望みは、ただ彼女の本当の名前を知りたい、できれば両親のところに返してあげたいし、そうでなければお墓を立てて、弔ってあげたいという、医師としての尊厳によって突き動かされていきます。
しかし、誰に聞いても知らないと言われるばかり、しかしそんな中、ある人物が微妙な反応を見せていることに気が付くんですね。
一種、サスペンス要素も入っている作品ですが、根底には、移民、人種差別、貧困、嫉妬といろんな側面も画かれているんですね。 そして警察もどきの捜査をすることによって、ちょっと危険な事にも遭遇するジェニー。
結局たどり着いた真相は、意外な方向に行き、彼女の人生も大きく変わって行くんですが、なかなか見応えのある監督らしいタッチの作品でした。

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自責の念から死亡した少女の身元を調べ始めるジェニー

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老医師にも、着たことがあるかを聞くが、ないと言われる

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往診にも行く、ブリアンという少年のところへ、そこで・・・

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ブリアンの父も診療所に来る

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そんなジェニーは脅される

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