anttiorbの映画、映像の世界

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ニッポン無責任時代

1962年作品、古澤憲吾監督、植木等ハナ肇、重山規子出演。

無責任を絵に描いたような男、平均=たいらひとし(植木等)は、三流大学を中退し、ろくに働かずぐうたらな毎日を過ごしている口達者なお調子者だった。 今まで働いていた会社を首になり、次はどこに潜り込もうかと考えながら、巧みに大家からの家賃の催促を煙に巻いていた。
ある日、平はバーで 「太平洋酒」 という会社が乗っ取られようとしているとの話を聞き、これは儲け話とばかりに太平洋酒の社長・氏家勇作(ハナ肇)に接近していく。 そして、氏家社長に同郷で、先日亡くなった先輩の名を持ち出し、まんまと総務部勤務になったのだった。
均の初仕事は、大株主富山商事の社長(松村達雄)を買収することだった。 彼をこちら側に着ければ乗っ取りを防ぐことができる。 新橋芸者まん丸(団令子)をうまくて名付けて、小切手一枚で見事成功したかに思えた。
平は係長に昇進してしまう。 しかし三日天下とはよくもいったもの、乗ッ取り男・黒田有人(田崎潤)が富山の持株を手に入れたてしまうのだった。 均はたちまちクビになった。
黒田の黒幕は山海食品社長大島良介(清水元)だが、彼の娘洋子(藤山陽子)はボーイ・フレンドの氏家孝作(峰岸徹)と愛し合っていたのだった。 乗っ取った者と乗っ取られた者の子供同士、そして孝作は、平を先輩と呼び、いろいろアドバイスをもらおうとし始める。 平は新社長就任パーテーで黒田に会ったが、余興と宴会のとりもちの巧さから渉外部長に返り咲いた。
ところで伝統ある太平洋酒が山海食品の子会社になるとは、太平側の社員にしてみれば面白くない話だった。 そこで、社員は組合を作ろうという事になる。 一方、トントン拍子の均の下宿にマドリッドの女給京子(中島そのみ)、芸者まん丸、太平洋酒の女秘書愛子(重山規子)が押しかけ、恋のサヤ当てを始める。
その頃、大島邸を訪ねた黒田が令嬢洋子の結婚話を切り出したところ、彼女には氏家孝作という好きな相手がいると判ってしまう。そんな中、均の次の仕事は、太平洋酒の商売仇である北海物産からホップの買いつけである。 しかしこれは大変難しい仕事だった・・・

ちょっと前、NHKの土曜ドラマで 「植木等とのぼせもん」 が放送されていましたね。 これは大変植木等という人物像がわかるドラマでした。 私はクレージーキャッツは晩年を知っている程度で、この一連のクレージー作品は、テレビで放送されたのを見て、子供のころから楽しい作品だと思っていましたが、植木等というのは俳優のイメージが強いですね。
今作は一連のクレージー作品の1作目、2作作られた無責任シリーズの初めの作品です。
監督は古澤憲吾、後の “日本一シリーズ” https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/MYBLOG/yblog.html?fid=0&m=lc&sk=0&sv=%C6%FC%CB%DC%B0%EC%A4%CE の多くを手掛けていますね。
日本一シリーズは植木等と、クレージーメンバーの誰かが出演しますが、この無責任シリーズは基本全員が出演します。 そしてキャストも豪華ですよね。 今は亡き役者さんが勢ぞろい、当時の映画に多く出ている人をコメディに誘っている感じですね。
そしてクレージーのヒット曲が入るおなじみの作風はここから始まったという事ですね。 出世しては追い出されを繰り返す主人公、ラストは意外な姿で出現するのはいかにも変幻自在の無責任男でした。

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新しい会社に潜り込んだ平均

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そして要領よく

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溶け込んでいく

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女性チェックもマメに

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ぶわーっと!

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