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キャンディマン

1992年作品、バーナード・ローズ監督、ヴァージニア・マドセントニー・トッドザンダー・バークレー出演。

黒人居住地区にまつわる都市伝説を研究している大学院生のヘレン(ヴァージニア・マドセン)は、キャンディマンについてのレポートに熱中していた。 キャンディマンとは、鏡の前でその名を五回唱えると現れると言われている殺人鬼のことだった。 ヘレンは、キャンディマンの伝説に興味こそ持っていたが信じてはいなかったので、ふざけてその名を唱えてしまう。
ある日、ヘレンは大学教授である夫トレバー(サンダー・バークレイ)の師から、キャンディマンについての話を聞く。 キャンディマンが奴隷の息子であったこと、地主の娘と恋に落ち、娘を妊娠させてしまったためにリンチに遭い、ノコギリで右腕を切り取られ、養蜂所の蜂に全身を刺されて死んだことなど。
そのリンチの現場が黒人居住地区の公営団地カブリーニだと知ったヘレンは、カブリーニ周辺の写真を撮るために公営団地に足を運んだ。 キャンディマンが現れたとされる公衆便所に入り、写真を撮っていたヘレンはキャンディマンと名乗る不良少年に襲われ、怪我をする。
この事件をきっかけに、ヘレンは、新聞に載ったいくつかの切り裂き魔の事件はキャンディマンの仕業ではなく、キャンディマンの名を借りた町の不良の仕業と思うようになった。
ところが、そう思ったとき、キャンディマン(トニー・トッド)が姿を現し、ヘレンの回りの人々を次々に切り裂いていくのだった。 この一連の事件はヘレンに容疑がかかり、ヘレンは精神病院に強制入院させられる。 精神異常者として扱われるヘレン。
しかし自分の周りで人がどんどん殺され、キャンディマンが消えた後に彼女はいつもただ一人残されてしまう。 そして、彼女は逆にキャンディマンの力を借りて。
彼を呼び出し、病院を脱出し、夫の元に帰るのだった。 しかしその頃優しいはずの夫は…

“鏡に向かってある言葉を数回唱える” というと3回唱える 「ブラッディ・マリー」 が有名ですね。 作品としても未公開作品として映画化になっています。 元ネタはというと、クライヴ・バーカーの短編 「禁じられた場所」 という事ですね。
クライヴ・バーカーは多くの作品が映画化になっていて、実はじっくり潰していきたい作家なんですが。
監督はバーナード・ローズ、作品を見るのは初めてです。 主演はヴァージニア・マドセン、「最高の人生のはじめ方」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13797387.html でシャーロット役が最近では大役ですね。 「赤ずきん」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13040976.html では主人公ヴァレリーの母親役でした。
物語は、この都市伝説を馬鹿にしたヘレンが興味本位で実行してしまった鏡の前で唱えた “キャンディマン” の言葉から、巻き起こる残忍な連続殺人事件ですね。 まあ一種の悪霊なんですが、黒人の姿をしているという事は、何かしら恨みを持って死んだ黒人の怨霊だと分かります。
そしてこの呪文とともに、その唱えた人間の周りにつきまとって、おそらくその人間が死ぬまで居座り続けるんでしょうね。
そしてもう一つ、唯一の理解者の夫・トレバーが実はしたたかなのことがこの後わかります。 そして彼女は一瞬キャンディマンの力を意図的に利用していくんですね。
これラストの主人公が、なかなか悲惨なんですね。 ヴァージニア・マドセン、当時は20代だったのでちょっと体当たりの演技でした。

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うっかり唱えてしまう言葉

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そして現われるキャンディマン

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手に鍵爪

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体は腐っている

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そして殺していく

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