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サヨナラの伝え方

2016年作品、チュ・ソンギュ監督、パク・ギュリ主演。

引っ越してきたナビ(ソ・ジュニョン)は荷解きをしていた。 横には中年の女性(イ・ヨンナン)がいたが、引越し屋のお手伝いだとナビは思っていたけど、引越し屋から電話があり、都合で来られないお詫びだった。 じゃあ一体目の前の女性は?
お腹が減っていると思った彼は、その女性に焼き魚を食べさせると、女性は手づかみで食べ始めた。 そこにとなりの住人が帰ってきて、飼い猫のヤンマを探していたのだった。
そうこの中年の女性はヤンマなのだった。 実はナビは、ネコについている人間の存在がわかってしまう、そして話ができる能力を持っているのだった。
彼は日本料理店でスシ職人を目指して働いている。 そして隣に住んでいるのは雑誌の編集の仕事をしているイジョン(パク・ギュリ)だった。 しかし彼女は急に出張が入り、ヤンマの世話をどうしようかと困っていた。
ナビは預かっても良いと言うが、逆に自分の家で面倒を見てほしいと言い、イジョンはドアロックの暗証番号を教えるのだった。
ナビの能力は他人には話さないようにしていたが、はたから見るとネコ相手に独り言を言っているように見えてしまう。 しかし猫たちというか、ネコに宿っている人間にしてみれば、意思疎通のできる貴重な存在がナビだった。
イジョンは、新しい企画に悩んでいた。 ちょうどその時寿司職人で有名な大将の店に、ナビが働いていることがわかるのだった。 さっそくイジョンは同僚と取材をしたい意志を持って彼の寿司屋に行くが、結局編集長も合流したらふく飲んで喰っただけだった。
しかしある日大将がいきなり病気という事で、店を休んでしまいその娘でオーナーの女性が現れ、この店を海鮮鍋やにすると言い出すのだった。
イジョンとナビの仲は順調だった。 しかしナビはヤンマの中にいる女性が気になっていた。 二人の仲を応援してくれてはいるが、どうしてヤンマの中にこの女性はいるのだろう? そして二人は同棲することになるのだが、彼女の荷物の中からある写真を見つけ、謎が解けるのだった…

綺麗な女性が猫を抱いているポスターを見て、この作品も猫を扱った作品と思い見に行きました。 監督はチュ・ソンギュ、監督2作目ですが、さらに次の作品も公開予定ですね。
主演はパク・ギュリ、元KARAでアイドルをしていましたが、今は独立して女優さん?でしょうか。 監督とは2作連続でコンビですね。 そしてナビ役にはソ・ジュニョン、彼も映画では初めて見ますね。
そしてヤンマに宿っている女性役でイ・ヨンナン、私が見た作品では 「泣く男」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14457695.html に出演していましたが、今作では冒頭からカギになる重要な存在でした。
物語はラブストーリーという路線を取りながら、ちょっとしたファンタジー、幻想的な作品になっています。 特殊な能力を持ったナビですが、実はそれは本名ではないんですね。 でもあることから彼は自分はナビだと言い始め、それで通しているんですね。
動物に人間の魂が宿る、普通の猫ではなく人間が宿った猫がいかに多いかをなんとなくこの作品中触れられています。 今作品はヤンマと、もう1匹人間が宿った雄猫が現れますが、この二匹はナビに不思議な言い方をするんですね。 実はこれが今作のちょっとした面白い設定になっています。
猫好きの方にお勧めかと言うと微妙ですが、ちょっとウルッとする感動のドラマにはなっています。

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飼い猫のヤンマとイジョン

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寿司職人のナビ

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二人は知り合い、すぐに惹かれあう

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ヤンマは二人を応援しているようだった

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そして同棲を始め、友たちが来る

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しかしヤンマを抱きしめるイジョンをナビにはこう見えるのだった

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