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映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲

2001年作品、原恵一監督、声の出演:矢島晶子ならはしみき藤原啓治

巨大ヒーロー:ひろしサン(藤原啓治)は凶悪怪獣から “20世紀博” の会場を守り、壊れたところを再生した。 しんのすけ矢島晶子)とみさえ(ならはしみき)、ひまわり(こおろぎさとみ)は “ひろしサン” を称えて撮影は終わった。
このテーマパークでは、大人の果たせなかったヒーロー、ヒロインになってみたい夢を叶えてくれ、それをDVDにして記念にくれるというサービスがある。 みさえは、“魔法少女:みさりん” の撮影に入って行く。 
子供たちは、待ちぼうけで、お菓子食べ放題エリアにしんのすけたちが行くと、そこにはいつもの幼稚園のメンバー、風間トオル真柴摩利)、ネネちゃん(林玉緒) 、マサオくん(一龍斎貞友) 、ボーちゃん(佐藤智恵)がいて同じように親を待っていたのだった。 親たちはみんなこのテーマパークの虜になっていた。
帰って来ても、しんのすけが見たい、「アクション仮面」 よりも自分の撮ってきたDVDを優先されてしまう。 そしてその時、テレビから特別放送が流され、それをみたひろしとみさえはいきなり寝てしまうのだった。
そして次の日、二人はお菓子を食べ始め家事をしなくなり会社にもいかず昼寝を始めてしまう。 幼稚園にひまわりを背負って三輪車で行くと、園長先生(納谷六朗)たちも同じようにただ自分たちで遊ぶだけ、しんのすけにはまったくかまわなくなり、却って攻撃的になっていた。
そして大人たちは、大人であることを放棄し子供たちの前から姿を消した。 それは、春日部中の大人たちがいなくなってしまったの。
そしてその夜、ラジオから “イエスタディワンスモア” と名乗る組織のリーダーであるケン(津嘉山正種)とチャコ(小林愛)が、見捨てられた子供たちに投降するよう呼びかけてきた。
実はケンたちは、21世紀=未来に希望を持てなくなった大人たちを洗脳し、大人だけの楽園 “オトナ帝国” 建設を企んでいたのだ。 このままでは、未来がなくなってしまう! しんちゃんを初めとするカスカベ防衛隊は、ケンたちの計画から大人たちと自分たちの未来を取り戻すべく20世紀博へ乗り込むのだった…

もうこの作品から16年がたっているんですね、早いもんです。 クレヨンしんちゃんの名作の1本ですね。 監督は原恵一、しんちゃん以外のアニメ作品としては 「河童のクゥと夏休み」 「カラフル」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/8101146.html  「百日紅 ~Miss HOKUSAI~」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13050108.html
実写としては 「はじまりのみち」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13145124.html を1本撮っていますね。
しんちゃんファンならずとも、この作品を見たことのある人は多いでしょうし、子供のころこの作品を見た、当時子供とこの作品を見た親、私は後者ですね。 しんちゃんのアニメで泣けることができた初めての作品で戸惑いましたね(^^)
しかしこの作品は大人に染み入る作品でした。 20世紀博というのは万博ですね。原監督世代は私よりちょっと上ですが、高度経済成長の印として、驚異的な集客をした大阪万博博覧会、私は関東人なんで行きませんでしたが、旅行がてら行った人もめちゃくちゃ多かった。 日本の復興の象徴が昭和39年のオリンピックだとしたら、大阪万博は日本の成長の証だったでしょう。
だからこそ昭和のエポックメイキングを、思い起こさせるこのテーマパークは、すっかり変わりつつあった21世紀のターニングポイント、この昭和を、20世紀を懐かしむ、戻れることなら戻りたいあの日、物凄い郷愁に惹かれるんですね。
形を変えたタイムスリップものとも言えるし、異次元というか時間が進まない世界というある種SFでもありました。
しんのすけの言葉で感動できた最初の作品、しんちゃん作品の永遠の名作です。

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20世紀博

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そこでヒーローになれる

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そして20世紀を再現した街も

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洗脳されたヒロシを元通りにして

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野原一家が戦う

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