anttiorbの映画、映像の世界

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ねこあつめの家

2017年作品、蔵方政俊監督、伊藤淳史主演。

若くして新人賞を受賞し、一躍人気作家となった小説家、佐久本勝(伊藤淳史)。 しかし現在は大スランプ中で、ヒマに任せてエゴサーチをしては、さらにドツボにハマる毎日だった。
担当編集者のミチル(忽那汐里)とその上司の鴨谷進(戸田昌宏)に喫茶店に呼び出されて、連載中の小説にゾンビを登場させたらどうかと強く言われてしまうのだった。
抵抗しようとするが、反論できる構想も無い佐久本は、なんとなく押し切られてしまうが、筆も止まってしまう。 ミチルはそんな佐久本を励ますが、若さあふれる熱血アドバイスは、逆に佐久本には苦しいだけだった。
ある夜、不思議な占い師? の老婆(大山うさぎ)から “タコ” という言葉を聞き、彼は何らかのヒントを求めて、千葉県香取郡にある町・多古町に貸家を借り、誰にも言わずに来てしまう。
担当の不動産屋(大久保佳代子)は、小説家が来るという事で、記念で写メを撮るが、いきなりスマホがなる。 もちろんミチルからの催促の連絡だったが、彼は無視をしてしまうのだった。
しかし、場所は変われど暮らしは変わらず、構想は一向に進まない。 そしてとうとうレンタルでゾンビのDVDを大量に借りて、とりあえずゾンビを小説に登場させるのだった。 そして不動産屋がアップした画像から、検索されミチルにここも突き止められてしまう。
彼は原稿を2週分落としてしまったが、ミチルはなんとか書こうという気があることを見て、会社になんとか継続させることにするよう取り計らうのだった。 しかし編集会議で、編集長の浅草(田口トモロヲ)は、佐久本の小説の打ち切りを決める。
彼は、途方に暮れて縁側で庭を眺めていると、猫がふらりとやってくる。 しばし見つめあう一人と一匹。 しかし、ほどなくして、猫は庭から出て行ってしまう。
猫にも見捨てられたと落ち込むが佐久本だったが、どうしても猫が気になり、 ペットショップの店主・寺内(木村多江)からアドバイスを受けて庭作りを始める。 こうして、若き小説家の 「ねこあつめ」 の生活が始まったのだった…

ねこを飼うことができない生活なんで、せめて猫の映画くらいは欠かさず見たいもんです(^^) そんな時には絶好の作品、それもたくさんの猫が登場する、猫好きな方にはたまらない作品がやってきました。
監督は蔵方政俊、「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12474728.html で初監督をしていますが多くのヒット作の助監督、監督補をされていますね。
主演は伊藤淳史、こういう役をやらせるとぴったりだと改めて思いました。 人が良いが、ちょっと内向的で、殻を破れない男、今回の役はねことの出会いから変わって行く小説家でした。
そして共演は忽那汐里、ちょっと大人っぽくなっていてびっくりでした。 「キセキ -あの日のソビト-」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14721720.html でCDショップの理香役を何気に演じていました。
そして、木村多江が重要な役でしたね。 怪演に近い感じでしたが(^^) 彼女との出会いが、主人公の大きな分岐点になりましたね。
この作品、ねこの習性が実に良く描かれている。 猫が居つくためにはどうしたらいいか? 猫が喜ぶポイントが数多く映像化されていましたね。 ただお金もいっぱいかかりそう(^^)
原作はスマホ向けのゲームからという事も画期的ですが、よくここまでホンワカドラマにしていますね。 そして重要なのはすべて本編が終わった後、私は知らずにうっかり席を立ちかけましたが、劇場の誰もが知っているようで、席を立たないんですね。
デザート映像が必見です!

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とうとう逃げ出し多古町で貸家を借りる佐久本

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ミチルは早速たずねてみる

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佐久本が出会ったペットショップの寺内

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庭がとんでもなくなっていた

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佐久本の表情も変わっていく

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しかし連載は打ち切られる

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