ある日、寺本家に大きな荷物が届けられる。 使用人たちが封を開けると、怯えた様子の女ゾンビ(小松彩夏)が檻に入っていた。 沙羅というその女ゾンビは人を襲わない種類であったが、拳銃と、「肉を与えるな」 と書かれた取扱説明書が同梱されていた。
寺本家では沙羅を下僕として使役するが、帝王切開の痕をはじめとして全身傷跡だらけで記憶も感情もなく異様な風体の沙羅を人々は忌み嫌った。 そして沙羅を傷めつけたり、身体を弄んだりと虐待が繰り広げられた。
健一は喜んで沙羅を買ってもらったばかりのポラロイドの被写体にしていた。 そんな中、不慮の事故で健一が溺れ死んでしまう。 ショックのあまり半狂乱になった志津子は健一を蘇らせるよう沙羅に頼みこむ。
一同が息をのんで見守る中、沙羅は健一の首筋に噛みつく。 すると、沙羅の中に帝王切開の記憶が蘇る。 そして健一はゾンビとして復活。 母親としての愛を思い出した沙羅は人間味を増し、健一も人間だったとき以上に沙羅を慕うようになる。
そしてそんな沙羅に周囲の男たちは魅了されてしまう。 一方志津子は、心身のバランスを崩し、健一や家族、寺本を沙羅に取られてしまうのではないかと疑心暗鬼に陥る。 思いつめた志津子は、健一が撮ったポラロイドを集めた缶のふたを開ける。 するとそこには驚くべき事実が込められていた……
これは変わったゾンビ作品でした。
監督はSABU、「jam」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15793284.html が近作です。 なかなか良い監督で、「MR.LONG/ミスター・ロン」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/15323004.html はお勧めです。
物語はある日いきなり送られてきた大きな段ボール箱、その中には女のゾンビと、取説、拳銃が入っていました。 しばらく預かるだけと言うことでしたが、その話が近所に洩れ、危険のないことを証明させる為に下僕として彼女を使い始めます。
記憶も、感情もない女ゾンビ、彼はどんな仕打ちを受けても全く反応を示しませんが、妻と息子だけは自然に接してくれますが、息子の事故で一変してしまいます。
今作は、SABU監督ならではの斬新なタッチで、奇抜な設定が生きていますね。 ゾンビにもいろんなタイプがあり、刺激を与えなければ、静に、使う事が出来るだけでなく、死人を復活させることも出来る逆発想がなかなかシュールでした。

ある日女ゾンビが檻ごと送られてきた


母と子はゾンビの沙羅に普通に接する

彼女は人を襲わない

そして辱めを受ける
