anttiorbの映画、映像の世界

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ソング・オブ・ザ・シー 海のうた

2014年作品、トム・ムーア監督、声の出演:本上まなみリリー・フランキー

小さな島の海辺の灯台の家で、幼いベン(声:本上まなみ)は両親とともに暮らしている。 ベンは大好きな母ブロナー(声:中納良恵)から 「あなたは世界一のお兄ちゃんになる」 と褒められて、赤ん坊が産まれてくるその日が来るのを楽しみにしていた。
優しくて物知りな母は、ベンにたくさんの話や歌を教えてくれる。 巨人のマクリルと愛犬の物語、アザラシの妖精セルキーが歌うと妖精が家に戻れる不思議な伝説、古い言葉で綴られる美しい歌。
ある晩、ベンは母から海の歌が聞こえる古い貝殻をもらい、大事に抱いて眠りにつくが、目を覚ますと母の姿がない。 母は赤ん坊を残して海へ消えてしまったのだった。
実はブロナーは、海ではアザラシ、陸では人間の女性の姿 をとる妖精セルキーであった。 それから今もベンと父・コナー(声:リリー・フランキー)の心は傷ついたまま。 母がいなくなったのは、妹・シアーシャのせいだと思っているベンは、ついつい彼女に意地悪をしてしまう。
6年後。 今日は母の命日でシアーシャ(深田愛衣)の誕生日。 町からお祝いにやって来た祖母(磯辺万沙子)は、いまだに喋らないシアーシャが心配だった。
その夜、シアーシャは美しく不思議な光に導かれ、父が隠していたセルキーのコートを箱の中から見つけると、それを着て海へ入っていく。 そして彼女はアザラシたちにと一緒に楽しそうに泳ぐのだった。
しかしブロナーの悲劇の再来を恐れた父はコートを箱に入れ、海へ投げ捨て、祖母は嫌がる兄妹をハロウィンでお祭り騒ぎの町へ連れて行く。
居心地の悪い祖母の家から抜け出した兄妹は、愛犬クーと父が待つ家へと向かうが、そんなふたりの後を妖精ディーナシーの3人組(水内清光、高宮武郎、花輪英司)が追いかけていた。 彼らはシアーシャがセルキーだと気付き、フクロウ魔女のマカ(磯辺万沙子)とその手下のフクロウたちによって石にされた妖精を元通りにしてほしいと頼んでくる。
その時、4羽のフクロウがシアーシャに襲いかかる。 その場はなんとか逃げ切った兄妹だったが、ベンが目を離した隙にシアーシャがいなくなってしまうのだった…

これはなかなか公開時には時間が合わず見れなかった作品。 川越スカラ座でかかってようやく見れました。 アイルランドの長編アニメーション作品、アイルランドに伝わる妖精、セルキーのお話に、二人の兄妹の冒険譚にもなっていますね。
監督はトム・ムーア、前作もオスカー候補になっている若い監督です。 これは日本公開はほとんど吹き替え版で、私も吹き替え版で鑑賞しました。 逆に字幕版だとどういう感じなのかがちょっと気になりますが。
独特な画風で、はじめはどうして母のブロナーが消えてしまうのかがよくわからないんですよね。 そして、母親がいないのにもかかわらず、娘のシアーシャはなぜかいる。 ただ、ここがこの作品の大きな秘密になっているんですね。
そして一切言葉を話せないシアーシャ、祖母はこんなところにいることが悪いと言って、都会にどうしても二人の子供を連れて行こうとします。 意地悪ばあさんのようですが、本当は孫たちのことを真剣に思っているおばあちゃんなんですがね。
そしてある日、シアーシャが白いコートをとうとう見つけてしまいます。 そこには貝殻でできた謎の笛から出てくる小さな光が誘導してくれます。 また、愛犬のクーがなかなか頼りになる存在なんですね。彼が最後に大活躍をします。
これはちょっと幻想的な作品、親子で見るにはいい作品だと思います。 前の座席の女の子は乗り出してみていました(^^)微笑ましい。

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シアーシャと家族たち

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彼女は箱からあるものを見つける

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それを着ると自在に泳げる

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祖母の家から脱出する二人

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そしてベンはシアーシャのために・・・

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