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コレクター


今世間を騒がしているのは若い女性の連続失踪事件だった。 そしてその中の何人かは死体となって発見されているが、いまだそのほかの女性の居所は不明だった。
犯罪心理学の専門家でもある刑事クロス(モーガン・フリーマン)は、呼び出しを受ける。 銃声が聞こえ、何らかの事件が起こったのだった。 現場に駆けつけると、そこには男の銃殺死体が。 そして容疑者が隣の部屋に立てこもっているらしい。
犯人は妻だった。 妻は自分の死ぬつもりで拳銃を口の中に入れていた。 クロスは銃口を死ぬなら頭でもいいんじゃないかと巧みに話し始め、彼女から事の真相を聞き出し、見事自殺を思いとどまらせた。 夫の虐待に彼女はとうとう最悪の決断をしたという事だった。
そんなある日、ノースカロライナに住む姪のナオミ(ジーナ・ラベラ)が誘拐事件に巻き込まれたという一報が入る。 音楽大学の学生で、彼にとっても大事な姪だった。しかし、ノースカロライナの土地は、差別感情がいまだ強く、白人女性の失踪に比べ、黒人女性の捜査は手を抜かれる傾向にあることを知っていた。
現地へ赴くと、すでに8人の女性が行方不明になり、そのうちの2人は、すでに殺されていることを知った。
そこに新たな犠牲者の報告が入る。 もしかしたら姪かもしれない、クロスは地元警察のラスキン刑事(ケーリー・エルウェス)らと共に現場に向かい遺体と対面をするが、それは白人の女性だった。
捜査に当たり、犯人は女性を収集する異常なコレクターだと見抜く。 そして、女性をさらう犯人には、ある傾向があることがわかる。 それは女性がいずれも自立した性格の持ち主で、しっかりした性格の女性ばかりだという事だった。
そして新たに狙われたのが、病院でインターンをしていたケイト・マクティアナン(アシュレイ・ジャッド)だった。 彼女はキックボクシングの心得もあるのだが、犯人は彼女の家に侵入、さらに逃げることを想定し、逃走経路に水槽を置き周到で狡猾だった。
彼女は目隠しをされ意識を失わされ、気が付くくらい部屋のベッドで寝かされていた。 薬を注射され意識がもうろうとなる中、彼女は決して大きな声を出さないことを強制される。 しかしケイトはドアの小窓から必死に叫ぶと、なんとそこには同じように連れ去られた女性たちが同じように閉じ込められていたのだった。
大声を出したことで、犯人が罰を与えようと注射をしようとした一瞬のすきを突いて彼女は脱出に成功するが、追ってきた犯人に崖っぷちまで追いつめられる。 意を決して彼女がそこから飛び降り、滝つぼに入り、彼女は下流で救出される。
クロスは、彼女がなかなか目覚めないことから、なにを注射されたかを調べ上げ、ケイトは意識を取り戻すのだった。 クロスは彼女の協力を得て、犯人の割り出しを開始する…

原題は “KISS THE GIRLS ” というんですが、これは邦題の付け方の方がいい感じがしますね。 監督はゲイリー・フレダー、「クローン」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/5887383.html という作品を見ていますね。
主演はモーガン・フリーマン、20年前なんで、まだバリバリのころですね。 でも今でも重厚な役をこなす彼は凄いですが。 そして奇跡の生還をしたケイト役にアシュレイ・ジャッド、「ダイバージェント」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11880662.html で主人公の母親役を、「エンド・オブ・ホワイトハウス」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/9568750.html で大統領の夫人役をしていますが、どちらも非業の死を遂げるんですね。
さて物語は連続女性誘拐事件、奇跡的に生還したケイトですが、犯人の顔は見ていません。 しっかりと仮面をかぶっていて、なかなか正体を隠す周到さを持っているんですね。 このクロス刑事は、刑事としてよりも心理学者として有名で、誰しも一目置いていますし、医師としての知識も多いようです。 体力よりも頭脳で勝負と言ったところですね。
そして犯人はこの作品ひと練りあるんですね。 少し早い段階で女性たちは解放されますが、ことはそう簡単には終わらない。 ラストの見せ場もなかなか面白かった。 良いサスペンス作品でした。

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刑事で心理学者のクロス

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姪の事件で捜査を始める

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更なる犠牲者を阻止するために

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新に狙われるケイト

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しかし彼女は辛くも脱出し生還する

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