anttiorbの映画、映像の世界

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霊視

2005年作品、亀井亨監督、佐藤幹雄、諏訪太朗、谷川みゆき出演。

チャットには今日も 「オダサン」 「バオバブ」 「ゆうき」 「みんと」 が集まって【楽園】について語り合っている。 他愛のない会話のようだが、何か漂う様なやり取りをしている。 そして4人は顔を合わせたことが無いらしく、楽園について何かをしようとしていた。
オダサンはリストラされたことを妻子に言えずにいる男性だった。 いつもスーツで出かけ時間を潰している。
バオバブ(佐藤幹雄)は自分は生きづらいと考える男性で、人間関係がうまく行かない。
ゆうき(中谷千絵)は精神を患って施設にいる若い女性で、隣のベッドの女性・ミコト(若林麗)と共に毎日絶望している。
みんと(谷川みゆき)は寝たきりの弟を長期にわたって介護しており、生活に疲れきっ ていた。
そしてとうとう4人は、ゆうきが昔通った小学校に集まって七輪による練炭自殺を計画することになった。 ゆうきは、ミントも連れて行っていいかとほかの3人に聞く了承を得て二人は病院を抜け出す。
みんとは弟の顔にまくらを押し付け、動かなくなるまで押さえ続ける。
一番最初に来たのはバオバブだった。 そして必要な物をゆうきの思い出の学校に運び込むのだった。 一人また一人現れ、ちょっと年輩の男が現れる。
「オダサン」ですよね? 男は頷き自己紹介をする。
この学校は昔用身員の人が自殺をしたといういわれのある場所だった…

「喰う家」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14733184.html と一緒に収録されているお話。 基本ホラーという括りですが、こっちは全く内容が違っています。 これは確か以前見た記憶があるんですが…
人生に疲れた4人と、同じ病室のゆうきと一緒にいたみことを合わせてこの後、夜の教室で決行前に少し宴が始まります。
ポイントは “オダサン” です。 チャットというのは顔が見えない。 今はラインという手段だったり、ツイッターメールですが、SNSの走りのような作品、しかし顔が今まで見えなかったことが彼らの人生を変えていくお話です。
諏訪さんが、やはりいい味を出していました。

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