anttiorbの映画、映像の世界

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ボクの妻と結婚してください。

2016年作品、三宅喜重監督、織田裕二、吉田羊、原田泰造出演。

バラエティ番組の放送作家をしている三村修治(織田裕二)は12本ものレギュラーを抱え、忙しい日々を送っていた。 彼は身近なことを何でも笑いに持って行こうとする、バラエティ番組には欠かせない存在で、このテレビ局とのかかわりも20年になる45歳だった。
妻の彩子(吉田羊)は専業主婦、家庭のことはばっちりこなし、家庭菜園が好きで、野菜なども育てているし、息子の勉強も見ている。 修治は何の心配もなく仕事に没頭できるのだったが、妻からは風船見たいと言われていた。 いつもふわふわしていなくなるからだった。
ある日、体に異変を感じ、腰のあたりに痛みを感じた彼は検査を受ける。 そして、末期のすい臓がんで、ステージ4bで余命6ヶ月と宣告される。
修治はいきなり人生の期限を通告され途方に暮れるが、1日でも長く延命し家族と静かに過ごすという最期の過ごし方ではおもしろくない。 放送作家として、今までずっと世の中の色々なことを好奇心で “楽しい” に変えて来た修治はそんな思いから、家族に遺す “最期の企画” を練り始める。
専業主婦の妻は小学生の息子・陽一郎(込江海翔)を抱え苦労するだろう。 また、気丈そうに見えてもろいところがあるので、何とかして笑顔にしてあげたい。 そんなことを思っていたとき、結婚相談所の看板を見かける。 修治は、 自分がいなくなっても妻が前を向いて進めるように、妻の結婚相手を探すことにする。
婚活市場を勉強し始めた修治は、一緒に番組をしてきたタレントの俵屋三幸(小堺一機)から、新しい番組の話を聞かされる。 その企画をしている片岡喜子(森カンナ)に頼み込み自身も、お見合いパーティーに潜入するのだった。
そしてその主宰者でやり手の女社長が、元仕事仲間の知多かおり(高島礼子)だった。 気心が知れている彼女に、修治は思い切って自分の考えをぶつけるのだった。
さすがに息をのむかおりだったが、落ち着きを取り戻すと、修治の最後の企画に協力することを約束し、さっそく彩子に会った男性をリストアップし始めるのだった。 そして現れたのは、真面目で誠実なインテリア会社社長、伊東正蔵原田泰造)だった。修治の、まさに命がけのプロジェクトが始まる…

この作品は、テレビでやったんですね。 樋口卓治という放送作家の書いた小説で、2014年にウッチャンが主人公で舞台化され、翌年にBSプレミアムでドラマ化。
この時の木村多江とのコンビが、今公開中の 「金メダル男」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14512333.html でも夫婦になっていますね。
監督は三宅喜重、私は過去3作全て見ていますが、一番は 「阪急電車 片道15分の奇跡」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/5096445.html かな? もちろんほかの作品も良かったですが。 監督は関西テレビの社員なんで、今作も関西テレビが製作参加していますし、いろんなシーンに関テレが使われていますね。
闘病記というより、いかに楽しく人生を終えられるか? というテレビマンの幕引きを描いた作品、しかしそれは自分一人ではできなかった企画でした。
しかし、多くの癌を題材にした作品ですが、やはり同じ癌でもその種類がだんだん絞られてきているなあと感じますね。 ある程度、延命できそうなガンと、なかなか治療しづらい癌、その中の一つがこの膵臓がんであり、癌が進行すると多臓器、そしてすぐに背中の骨まで達するという恐ろしい癌。 全摘もできない箇所で、厄介な癌なんですね。
うちの家内も当初は胃癌でしたが、すぐにここに転移していましたからね。 その後は痛みとの戦いでしたから、これは周りの者の苦痛も大きかった。
見るたびに、心の痛みを感じる癌との戦いの映画ですが、何か最近こういう映画が国内外ともに多くなってきたことを感じますが、これはなにかあるんでしょうかね?

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幸せな3人だった

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しかし習字は彼女にある相談を

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伊東に妻を嫁がせようと

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しかし病気がばれてしまう

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「彩子のことを頼むな」・・・

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