2016年作品、朝原雄三監督、佐々木希、イェソン出演。
ヨンウン(イェソン)は、輸入健康食品販売会社に勤めていた。 韓国から日本に来て3年だが、彼はリストラの対象になってしまう。 沖縄出張が最後の仕事になりそう。先輩から最後の観光に行くような気持ちでと慰められたが、気が重い出張だった。
マンションに帰ると、何か部屋が騒がしい。 彼は恋人のユリ（崎山一葉）と同棲をしていたが、解消の無いヨンウンに愛想を尽かし、堂々と浮気をしていたのだった。 相手はＩＴ会社の社長だと言われ、そこを追い出され、その足で会社に行き次の日直接沖縄に行くことになる。
ヨンウンの父は韓国で会社の社長をしているのだが、彼は日本で好きなことをしたいと言って半ば家出同然で飛び出したのだった。
最後の沖縄での仕事が終わり会社に連絡を入れると、何か雰囲気がおかしかった。 会社に警察が入り、どうやら詐欺まがいの商品を販売していたことから捜査が入ったのだった。 会社はもうダメだし、帰ってくるとよくないのでそのまま沖縄に居ろと言われ電話は切れる。
公演で途方に暮れていると、中年の夫婦が声をかけてきた。 事情を聴いて同情され、そのまま2件目のカラオケバーに行く。 そこでしこたま飲んだヨンウンは、次の日ワンルームマンションで目を覚ます。
そしてカラオケ屋でヨンウンの了解を取ったから、今日の夕方の授業から教えてほしいと言われるのだった。 人に教えたことなどないヨンウンだったが、行くあてもないのでとりあえずその話を受け、最初の授業が始まる。
しどろもどろの教え方で、生徒も全くついてこない中、一番後ろの席にいた女性・山城さくら（佐々木希）だけは、彼の授業を真剣に恐ろしい気迫で聞いていた。 そんな彼女の表情が怖くなったヨンウンだった…
韓国の人気ポップグループ 「SUPER JUNIOR」 のイェソンと佐々木希が共演し、沖縄を舞台に描かれるロマンティックコメディでした。 気軽に観れる作品ですが、私が見に行った回の後に舞台挨拶の回があったみたいで、そのチケットは完売状態でした。 希ちゃんはちょっと見たかった気が（＾＾）
監督は朝原雄三、「愛を積むひと」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13186903.html 「武士の献立」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/10783288.html という監督の近作は見ていますから、あまり外れの無い監督ですが、今回はラブコメという事ではたして？
SUPER JUNIORというグループはもちろん知りませんが（＾＾） イェソンは、なかなか良かった。 そして驚いたのは歌が上手いんですね。 「勝手にしやがれ」 をカラオケ屋で熱唱するところは本人歌唱でしょうが、これがハスキーボイスで激しく歌い上げる、味があるんですね。
そしてヒロインには佐々木希。 女優としての評価はまだまだ低いんですが、私は意外に彼女の演技が好きなのと、こういうシングルマザーの役にもしっかり対応するところが好印象を持っています。
「さいはてにて-やさしい香りと待ちながら-」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12797672.html でもそういう設定の役で、もっとつらい女性でしたが、今作はもうちょっとマシな感じ、でも経済的には必死に生きているというところです。
じゃあどうして彼女は韓国語を習っているのか？ それは、就職のためでした。 Ｋ－ＰＯＰが好きだと言うだけで韓国語が話せる社員を取ろうとした旅行会社に採用されたんですが、ほとんどしゃべれない彼女、必死に勉強する姿が微笑ましい。
私は佐々木希が、女優として一生懸命演じる姿とダブっている感じがして、ただ可愛いヒロイン役からだんだん脱却していきつつある、そんな彼女の姿が結構気に入っています。
おまけの映像が最後にありますが、今まで行ったことのない沖縄に、ちょっと行ってみたくなる作品でした。
ひょんなことから沖縄で韓国語教師になったヨンウン
