オーメン - anttiorbの映画、映像の世界

1976年作品、リチャード・ドナー監督、グレゴリー・ペック、リー・レミック、ハーヴェイ・スペンサー・スティーブンス出演。

6月6日午前6時、イタリアの病院。　出産と同時に母親を失った赤ん坊、ダミアン（ショーン・フィッツパトリック）。　

ちょうど同じ日、生まれたばかりの赤ん坊を亡くしたアメリカ外交官のロバート（グレゴリー・ペック）に、スピレット神父（マーティン・ベンソン）が話しかけてくる。　それは、死産になってしまった子供の代わりに同じときに生まれた子供を実の子供として引き取らないかという話だった。

もちろんキャサリン（ジュリア・スタイルズ）には内緒での話。　彼女が受ける衝撃を考えると、ロバートは罪の意識を感じながらその話に乗るのだった。　神の意志に反することを承知で。

そして、ソーン夫妻は、ダミアンを引き取り、愛情をそそいで育てることになる。ダミアンはすくすくと育って行った。　そしてロバートはイギリス駐在大使として、ロンドンに異動するよう言い渡たされる。　実質的な栄転だった。

その彼ら夫妻のもとにベイロック（ビリー・ホワイトロー）という乳母が訪ねてくる。　派遣協会からの紹介状を持っているという事で、彼らはすぐに採用をしてしまうが、彼女はすぐに番犬として黒い犬をそばにつけようとする。　さすがにロバートはそれは止めさせるのだが。

そして、ロンドンで開いたダミアンの5歳の誕生パーティーの日、屋敷には大勢の人でにぎわっていたが、ダミアンの若い子守りの女性・ホリーが黒い犬と見つめ合ていた。
ホリーはその後、「ダミアン、見て！」　と言うと屋敷の屋上からダイブして、パーティー出席者みんなが見ている前で首を吊って自殺した。　幼いダミアンに見せまいと使用人・トムに預けたロバートは、慌てて事態の収拾をはかるが、その間、ダミアンは黒い犬に向かって手を振っていたのだった。

そして、ある日一人の神父がロバートのもとを訪れ、ダミアンにまつわる恐るべき事実を告げる。　その神父はブレナン（パトリック・トラフトン）と名乗り、ダミアンは山犬の子供だというのだった。　そして彼を殺さなくてはならないともいい、ある場所をすぐに訪ねろと言うのだった。

ロバートは、ダミアンが実子ではないことは誰にも知られていないはずと驚くが、胡散臭い神父を追い返してしまう。　ところが成長したダミアンの周囲では、おかしな現象が起こり始めるのだった。

教会に連れて行こうとした時、ダミアンは急に苦しみだし、引き返す羽目になってしまう。　何かがうごめき始めたのだった…

オーメンは昔「３」まで地上波で見ていましたが、カットシーンが多く、なかなか全長版を見たことがありませんでした。　しかし今回は一気に視聴しようかと（＾＾）

今から４０年前の作品ですが、あまり古さをを感じさせないオカルトホラーですし、ただ視点は世紀末に絞っているんですね。　キリスト教の終末思想と色濃く関係していますし、確か終末戦争をも引き起こしていくという構想があったと思いましたが？

このシリーズ一応　「４」　まであるんですが、３部作なんですね。　その辺りは見ながら書いて行きたいと思います。

今作のハイライトシーンは、やはり殺されていくというか、不可思議な死の各シーンですね。　ホリー、ブレナン、そして極めつけはカメラマンのジェニングスで衝撃シーンでしょう。　ここだけははっきり覚えていますね。　当時劇場で見たら悲鳴物ですね。

監督はリチャード・ドナー、「陰謀のセオリー」　http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/10016920.html　「タイムライン」　http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13269194.html　その他多くの作品を持っていますが、さすがに最近は監督業はお休みというかリタイア状態のようですね。　でもプロデュースはまだ続けているようで、まだ健在のようですが。