anttiorbの映画、映像の世界

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無伴奏

2016年作品、矢崎仁司監督、成海璃子主演。

日本中が学生運動の熱気に包まれていた1969年。 仙台の女子高生・野間響子(成海璃子)は、同級生のレイコ(酒井波湖)やジュリー(仁村紗和)とともに制服廃止闘争委員会を結成し、学園紛争に打ち込んでいた。
制服を捨てて、下着姿になってアジル3人、そんな時、レイコは 「クラシックは好き?」 と響子は聞かれ、連れられて初めて訪れたクラシック音楽の流れる喫茶店無伴奏” に入った3人。 そこで出会ったのは、渉(池松壮亮)、祐之介(斎藤工)、エマ(遠藤新菜)の3人だった。
響子はその日遅く帰ってきて、家に入る前に私服から制服に着替え玄関に入ると、父の幸一(光石研)に頬をはたかれる。 娘を案じる両親が仕事の都合で東京に引っ越すことになったものの、進学校に通う響子は、叔母の下で暮らし、仙台に留まることになる。
響子にとっては、煩い父親と離れられるのは好都合であったし、父と折り合いの悪い彼女にはいい環境になるのだった。
無伴奏” で、バッヘルベルのカノンをリクエストする渉に響子はだんだん興味を抱くようになっていく。 やがて、大学で開かれた集会で負傷し、自分の甘さを痛感して学生運動から離れた響子は、逃げ込んだ “無伴奏” で渉たちと再会する。
会うたびに渉に惹かれてゆく響子は、時に嫉妬や不安に駆られながらも、熱い想いを注ぐようになる。 だが、いつしか見えない糸が絡み合い、どうにもならない衝動に突き動かされてゆく…

直木賞作家・小池真理子による半自伝的恋愛小説ですね。 彼女は父がサラリーマンで転勤が多く、高校時代は仙台ということでちょうどそのころのお話ですね。
監督は矢崎仁司、私は始めて鑑賞する監督でした。 主演は成海璃子、最近は脇役が多いですが、「ストレイヤーズ・クロニクル」 「極道大戦争」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13182800.html に出演、主役作品は 「山形スクリーム」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/6452980.html を見ています。
学生運動の盛んな時代、私の世代の少し上なんですね。 彼女は高校3年生でこの時代にぶち当たっています。 ですから、何か思い切った活動ができないもどかしさ、半端さ、そして実際機動隊と遭遇したときの怖さが描かれています。
そしてその運動している学生とは、ちょっと違ったスタンスを取っている大学生の渉と祐之介と出会って、どんどん彼らに近づいていくんですね。
祐之介にはエマという彼女がいるので、必然的に響子は渉と一緒に行動するようになります。 そして高校の同級生とはちょっと間が開いていきます。
成海璃子の体当たりの演技、濡れ場もふんだんにありますし、結構巨乳な彼女。 まあある程度でとめてありましたが(^^)
実は私は、この学生運動の時代、浅間山荘事件とかはテレビでこそ見ましたが、まだ幼かったので、そういうことがあったんだ位の感覚なんですね。 高校の時に入り浸っていた喫茶店のマスターが、ちょうどその時代を生きていた人で、たまに思い出話のように語ってくれるのを聞く程度でした。
ただ、自分たちの高校、大学生時代とはぜんぜん違った世界があったという認識なんですね。 なかなか実感が伴わないもどかしさをこの時代を描いた作品を見ると感じます。

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自ら制服を脱いで、演説をする響子

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そして渉と祐之介とここで会う

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父と母と妹は東京へ

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祐之介のはエマという恋人がいた

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そして二人は付き合い始める

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渉には姉がいた

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