anttiorbの映画、映像の世界

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ブラジルから来た少年


パラグアイナチスハンターの若者・コラー(スティーヴ・グッテンバーグ)が旧ナチス党員の不可解な動きを察知する。 追跡で実績のあるリーバーマンローレンス・オリヴィエ)に情報提供するが相手にされない。 ついにアウシュヴィッツの主任医師だったメンゲレ博士(グレゴリー・ペック)が招集した会議を盗聴するのに成功するが、気づかれてリーバーマンへの電話の途中に殺される。
メンゲレの計画は約65歳の公務員などを94人暗殺するというもので、事故に見せかけ、家族に危害を加えてはならないというものだった。 リーバーマンは通信社の友人に60代の不審死があったら、教えてくれと頼む。
西ドイツのグラドベック。 郵便局長が最初の犠牲者になる。 リーバーマンが調査に訪れると、黒髪で色白で青い瞳の少年(ジェレミー・ブラック)がいて、利口だけと怠け者だといわれ、夫とは年齢のかけ離れた母親は息子を溺愛していた。
ロンドンでもスウェーデンでも似たような事故が起きる。 マサチューセッツの事件を調べにいくと、グラドベックの男の子と双子以上に声までそっくりの子を見つける。 不安から奥さんが養子だったことを打ち明けてしまう。  昔捕まえたナチスの女から養子斡旋会社の話を聞く。 北欧系の家族を優先し、夫が1910年から14年の生まれで、妻が1933年から37年生まれの夫婦という条件だった。
子どもたちはヴァリグ航空で、つまりブラジルから送られてきていた。 最後に犬を飼っていた・ニュープロビデンスペンシルベニア州ランカスターのウィーラーから70日でもらったという犬の誕生日を聞く。
12月11日生まれだから2月20日で後4日。  メンゲレは上部(ラウシュ将軍とその部下の陸軍大佐たち)から作戦中止の命令を受けるが、計画の成功(第2のアドルフ・ヒトラーの誕生)の確率が低いかもしれないため、続けると主張。
リーバーマンは生物学研究所の学者に話を聞く。 メンゲレが 「博士号を持ったサディスト」 だというと 「それが科学者の定義だそうですよ」 といなされる。 更に、クローンだとモーツァルトピカソが大勢生まれるが、環境も同じでなければいけないといわれる。
リーバーマンは 「こわい父親を持った陰気な子、税官吏だった父が52の時に生まれ、彼を甘やかして育てた母親は29 歳。父親が65歳で死んだ時、彼は14歳になるところ」 だった男のクローンだと悟るのだった・・・

これは面白いナチのその後のフィクションですね。
主演はローレンス・オリヴィエとなるべきでしょうか。 多くの作品に出ていますが、記事にした作品はまだありません。

物語は、ナチの残党を、ナチスハンターの青年が見つけるところから始まります。 メンゲレ博士は、実際に生き残ったナチの残党で、巧みに終戦後の追及を逃れ、死亡した事になり、南米に渡った人物だそうです。
それを見つけたコラーという青年が連絡したのが、リーバーマンでした。 ユダヤ人でナチの追及を続けている彼ですが、ちょっと生活に困窮しているようで、あまり余裕がない状態でした。 時差があるので、かけてくる連絡が夜中だったり3時ごろだったり、しかしとうとう掴んだ確証の録音テープを聴いて、かれは色めき立つと同時に、コラーの悲鳴、そして電話は切れます。
そこから何か南米で行われようとしていることに気づき、警告を発します。
この作品は、巨匠シャフナーが作ったところに何か言い知れぬ恐ろしさが描かれているSFですね。 そして同じ顔、性格をした青い目の少年。 底知れぬ不気味さが漂っていますね。
日本公開が見送られたんですが、多くの人に地上波で放送され、高評価を受けた秀作です。

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コラーという青年が重大なことを掴む

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それは恐ろしい計画だった

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首謀者はメンゲレ教授

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リーベルマンはコラーの電話を受ける

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そして同じ顔の少年が

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