2015年作品、ジョン・カーニー監督、フェルディア・ウォルシュ=ピーロ主演。
両親の喧嘩が聞こえてくる。 兄のギターを弾きながら歌っている少年・14歳のコナー(フェルディア・ウォルシュ=ピーロ)は兄のブレンダン(ジャック・レイナー)妹のアン(ケリー・ソーントン)と一緒に両親に呼ばれる。
そこは前の高校とはあまりに違う、荒れ果てたところだった。 授業などまともに聞く生徒は全くいないが、唯一校長のブラザー・バクスター(ドン・ウィッチャリー)だけには皆おとなしくなる。 それほど恐れられているのだった。
コナーは早速呼び出しを受け、本校は黒い靴しか認められないと言われる。 次の日に今まで通り茶色の靴を履いて行き、家計が苦しいので、今は買えないし、校則以前に買った靴なんでと言うが、彼は靴を在校中没収され靴下で過ごすよう、理不尽なことをされるのだった。
また意味もなく殴ってくる同級生もいたり、散々な生活が始まったが、学校の前で佇んでいるちょっと年上の少女を見つける。 彼女はモデルをしていると言い名前をラフィーナ(ルーシー・ボイントン)というのだった。
コナーはとっさに、「だったら自分のバンドのPVに出演してほしい」 と言うと彼女は、興味があると言ってくれる。
そして彼はすぐにバンドを作ろうと決めるのだった。 マネージャーにはダレン(ベン・キャロラン)を、そして彼が紹介したのは音楽機材一式を持っていて演奏もできるイーモン(マーク・マッケナ)だった。
あとはバンドメンバーを募集するだけ。 そして少年バンドが発足するのだった。 そしてコナーは、1曲を作り、彼女に聞かせ、PV 出演の承諾を得るのだった…
舞台は1985年のダブリン、このころのイギリス音楽界は懐かしいですね。 デュラン・デュランがアメリカでも売れ始めたころ。 日本でも注目され、英国アーティストが日本のMTVを通じてどんどん流れているころですね。 大学生だった私は、MTVをチェックしてオムニバステープを作っていました(^^)
監督はジョン・カーニー、 「はじまりのうた」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12701116.html は、昨年の洋画ベスト5に入れた作品でした。 キーラ・ナイトレイ、マーク・ラファロ主演の音楽作品でしたが、今作も音楽作品、でも可愛い少年たちのバンドでした。
でもこれはバンド少年の経験がある人間にはたまらなく愛しい作品であり、甘酸っぱい想いが蘇る物語でしたね。
お話はこの後、兄のブレンダンに恋も、音楽も相談していくコナー。 初めは弱々しい彼が、バンドをやっていき、そして彼女にアタックしていく中、だんだんいろんなことに立ち向かっていくんですね。
相手役のモデルのちょっと年上の女の子にルーシー・ボイントン、ちょっと年上じゃないかなと思いますが、設定で は1~2歳上となっているようです。 でも彼女は施設で暮らしていて、ここから這い上がろうともがいていて、さらには彼女にも恋人らしき男がいます。 もちろんコナーよりずっと年上の。
彼女を射止めたい気持ちから始めたバンドですが、どんどん歌も演奏も上手くなっていくバンド:シング・ストリート。 彼らの演奏シーンでじわっと感動が襲ってくるんですね。 高校生時代を思い出してしまう瞬間でした。
どうもこれは監督自身の自叙伝的な作品のようです。 恋の部分も実話でしょうか?だったらいい青春時代を過ごしたんでしょうね(^^)
これも良い作品でした。 劇場もほぼ満員でした!
家計が苦しいだけではなく、両親の夫婦関係も
ダレンとまず友達に
そしてフィーナに声を掛ける
そしてメンバーが集まり
初めてのにわかPV撮影
コナーの恋は?