1968年作品、松野宏軌監督、松岡きっこ主演。
機関銃を持った男、ピストルを持った男に占領された船、足を鎖でつながれ、足取り重く歩く男たち。 その中で必死に助けを求めている二人の男がいた。 そしてその男たちを助けようと、訴える女(松岡きっこ)。
しかし機関銃を持った男たちによって、皆殺しにされてしまう。
ボートの上で楽しんだ後、二人は海に潜っていった。 しかし海中で冴子は動いている数体の骸骨を見たのだった。 恐怖のあまり冴子は、望月に話すが、彼は信用しようとしない。 二人は陸に逃げ帰ったが、それ以来、冴子は海を眺めるにつけ双児の姉依子(松岡きっ こ)を想い出すようになった。
姉は3年前に事故に遭い死んだことになっていたが、冴子はなぜか姉が生きている気がしてならなかった。
ある日、霧の洋上に貨物船を見た冴子は、とりつかれたようにモーターボートで沖へ出た。 そこの船の中に乗り込むと、なんとそこにいたのは行方不明の姉だった 。しかしこちらを向いて無気味に笑った姉は、次の瞬間・・・
夢遊病のようになって帰ってきた冴子は、その夜からおかしな行動を取るようになっていくのだった…
松竹の怪奇特撮路線の第2弾。 前作 「吸血鬼ゴケミドロ」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13789262.html はちょっとSFチックで、さらに「昆虫大戦争」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13831195.html と同じような終末思想を醸し出していましたが、今作は、ミステリー、ホラージャンルに特化している感じです。
監督は、松野宏軌。 特撮はどうやらこの1本限りの監督みたいですね。 主役のヒロインは、双子の二役で、松岡きっこ、なんと彼女の全盛期というか、スタイルも美貌も凄く良い時ですね。 20歳そこそこですが、ヌードも披露していますし、エキゾチックな風貌が生きています。
物語は、いきなりの虐殺シーンで始まるんですが、そこに大きな傷が顔にある不気味な男が出てくるんですね。 奴隷のように撃ち殺されていく乗組員、一体どうしてというところは語られていません。
そしていきなり3年後、同じ顔の女が出てきますが、それが双子の冴子なんですね。そして、虐殺した側の男がどんどん殺されていく展開になっていきます。
髑髏の集団のシーンはさすがにあの当時の技術なんで、滑稽さは否めませんが、ちゃんとオチが二段構えで用意されており、なかなか面白いホラーミステリーでした。
水中で、髑髏の集団を見てから彼女は変わってしまう
心配する望月だが
そして彼女はある陣部に襲われ鎧の中に
そして行方不明だった男が
死んだはずの西里も