anttiorbの映画、映像の世界

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ザ・ウォーク

2015年作品、ロバート・ゼメキス監督、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット主演。

8歳の時、故郷フランスで “世界一の綱渡り一座” と呼ばれるサーカス団“白い悪魔たち” の妙技に魅せられたフィリップ・プティジョセフ・ゴードン=レヴィット)は、綱渡りに見せられてしまう。 そして彼は自分で木と木の間に綱を張り、練習を始める。
始めは4本の綱を張ってその上を渡るのだが、だんだん本数を減らし、とうとう彼は1本の綱を渡れるところまでになる。 それを見ていた父は、息子はサーカスを目指していると思いがっかりするのだった。
彼はその後も独学でトレーニングを積み、“白い悪魔たち”に忍び込み、綱渡りの練習をしようとするが、そこを、座長のパパ・ルディ(ベン・キングズレー)に見つかってしまう。 しかしなんとなくフィリップが気になり彼を団員にするのだった。
一からサーカス団の心得を教えようとするパパ・ルディだが、お客に対しての態度がどうしても身につかないフィリップ、彼はサーカス団員ではなく、自分の目指しているのはアーティストだと考えているようだった。 そして彼は“白い悪魔たち”を飛び出してしまうのだった。
彼はパリの公園で、木と木の間に綱を書けて大道芸をしていると、歌を歌っていた女性、美術学校生のアニー(シャルロット・ルボン)に邪魔をするなと言われる。 しかし彼女が歌っていた場所に一番綱を掛けやすい木があったというフィリップは、彼女とだんだん仲良くなる。
フィリップはアニーに夢を話す。それは歯を痛めた時、待合室で見たワールド・トレード・センターの写真だった。 その間にロープを通し綱渡りをすること。 荒唐無稽な計画だったが、彼女はその夢を応援することになるのだった。
彼女は学校に許可を取り、練習場所を提供してくれる。 カメラマン志望の青年ジャン=ルイ(クレメント・シボニー)が加わり、フィリップはもう一度パパ・ルディのところに行き、ロープの張り方を学ぼうと決心する。
いよいよ本格的に夢に向かって踏み出すフィリップだったが…

長いこと予告編が流れていたこの作品、「 マン・オン・ワイヤー」というドキュメンタリー映画があったようですが、これはフィリップ・プティの、この超大道芸のドラマ作品ですね。
人にできないことをする精神というのは、しばしやんちゃな発想ですが、反面大きなスケールの夢ですね。 当時はまだ建設中だったWTC、確かにわたるのはオープン前が絶好のタイミングなのかもしれません。 建設員たちの出入りもあり、どさくさに侵入するにはいいかもしれません。
また彼に協力者が現れたのが幸運でしたね。 アニー、ジャン=ルイだけでなく、数人の協力者が登場しますし、パパ・ルディもその一人ですね。
1人では決してできないこの一大イベント、もう彼の技術はあまり心配ないレベルなんですね。 それよりもいかに舞台設定を整えるか? そのために人数も、度胸のある人選が必要でした。
監督のロバート・ゼメキスは前作「フライト」では、闇を抱えたパイロットの話でしたが、今作は逆に爽快感のある綱渡りの物語、こっちの方が見やすかったですが、でもこのWTCが今はもう無いのが、なんか哀愁というか、寂しい気持ちにまでなってしまいますね。
ラストシーンがちょっと悲しい感じさえしました。

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パリで知り合った二人

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彼女に夢を話すフィリップ

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そして彼に協力する仲間たち

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パパ・ルディに習ったワイヤーの張り方

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そしていよいよ!

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