2012年作品、ニルス・ガウプ監督、ヴィルデ・ザイナー主演。
“雪山に囲まれた王国、ここに心優しき王と、美しい王妃に育てられた姫がいました。 しかし姫は、王(アンドレス・バースモ・クリスティアンセン)の座を狙う伯爵(スティーグ・ヴァーネル・モー)と、魔女(アグネス・キッテルセン)の手によって、深い森へと迷い込んでしまったのです。
姫を取り戻すには、10年以内にクリスマスの星を見つけ出さねばならないのです。しかし時はどんどん過ぎていく、とうとう最後の年になってしまいました”
ソニア(ヴィルデ・ザイナー)は、泥棒を家業としている家にこき使われている女の子だった。 毎日、掃除をさせられていたのだが、心の綺麗な彼女は決して盗みをすることはなかった。 しかしそのため彼女は家から出ることを禁じられていた。
その日も心の汚い3人の姉妹が盗んできた物を家でひけらかせていた時、ドアの鍵が開いていた隙を突き、ソニアは逃げ出したのだった。
すぐに気づかれ、3人が必死に追いかけてきたが、咄嗟にドアのあいている家に飛び込んだ。 そこには美しいペトリーナ(イブ・カシス・ロステン)という女性がいて、料理をしていた。 しかし3人はすぐにその家を見つけソニアを連れ戻しに来たが、ついでにそこにあるものを盗もうと欲を出した。 しかしそこでオーレ(ヤコブ・オフテブロー)に見つかり、衛兵に捕えられてしまう。
そしてその家は王が住んでいた。 彼女は王の家に飛び込んだのだった。 そして王により彼女も泥棒だと思われたのだが、オーレが彼女は盗みをしていないし、逆に止めようとしていたことを言ってくれ、王に気に入られ、そこで食事をさせてもらうことになった。
王は彼女に、クリスマスの星のことを話すと、ソニアは私が見つけに行くと言うのだった。 クリスマスの星を見つけるには、心を捧げなければならない、そう言うと彼女は、二人からフードを貰い、森の中に入って行く。
しかし魔女はそんなソニアの行動を不安に思い、伯爵にソニアを追わせるのだった。
ソニアは森に入って行くと、籠にとらわれた小人のムーサを見つける。 彼を籠から出してあげると、ムーサはお礼に魔法をか けてくれ 、伯爵から逃げることに成功するのだった。
ソニアはクリスマスの星を見つけることができるのだろうか?・・・
ノルウェー発のクリスマス冒険ファンタジー、77分という短い作品ですが、これがなかなか面白い作品でした。 シンデレラっぽいところや、おとぎ話的なところがあるんですが、冒険ものの作りになっているんですね。
シンデレラっぽいところはこの冒頭の、とんでもない醜悪な母と、3姉妹?ですね。主人公のソニアはなぜか記憶がない(ここですべてわかりますが)かたくなに家の手伝い、(泥棒一家なんですね)をしないところが彼女の心の綺麗さが出ています。
しかしそのため家から出してもらえず、絶えず床を磨いていて、盗みをしてきた女たちに蹴飛ばされるんですね。
時間の関係で、すぐにここから逃げ出しますが、逃げたところが王の館というところも物語の進行をどんどん進ませていくところです。
ただ、この作品の肝は、冒険譚で、そしてクリスマスというところ。 だから細かいところは大幅に飛ばして、彼女の冒険に入っていきますし、そして悪い奴の描写がなかなかでした。
でもしっかり最後は綺麗な星が見れるんですね。 しっかり作ればもっといい仕上がりになる作品ですよ。 これも劇場未公開です。
抜け出したソニア、必死に逃げる
とっさに逃げ込んだ家
そこは王の家で、王の願いクリスマスの星を見つけに旅立つ
魔女はソニアを警戒する
まずはシロクマのところに行き
そして冒険の果てに会ったこの爺さんは?