anttiorbの映画、映像の世界

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クリード チャンプを継ぐ男


1995年、施設内が慌ただしくなった。 少年同士の喧嘩が始まったのだった。 小柄な黒人の少年が大きな少年を馬乗りになって殴り続けていた。
引き離され、1人部屋で隔離されたところに一人の女性が入ってきた。 彼女はメアリー・アン(フィリシア・ラシャド)と言い、てっきり少年は民生委員だと思った。 しかし彼女は少年に、父親のことを知っているか? と聞くのだった。 そして彼女は、あなたの父はあなたが生まれる前に死んだということを知らせ、自分の家で一緒に暮らそうというのだった。
2012年、成長したアドニス・ジョンソン(マイケル・B・ジョーダン)はメキシコにいた。 そしてボクシングをしていて、相手をKOしてしまう。
12時間後彼はスーツを着て仕事場にいたのだが、彼が書いていたのは退職希望の書類だった。 彼の父は、世界チャンピオンだったアポロ・クリード(カール・ウェザース)、そして彼は妾の子だった。 父のことを何も知らない。 それでも、明らかにアドニスにはボクシングの才能が受け継がれていた。
彼はアポロが所属していたジムに行き、ボクシングを教えてほしいというのだが、冷たく断られてしまう。 そしてそこにいた、一番強い無敗のボクサーにKOされてしまうのだった。
アドニスは、養母のメアリー・アン・クリードに会社を辞めたこと、そしてボクシングをしたいことを言う。 彼女は悲しそうな顔をしながら毅然としてアドニスに言う。「ボクシングをするならもうあなたとは一緒に暮らせない、ここから出ていきなさい」
荷物をまとめた彼が向かった先は、父がタフな無名のボクサー、ロッキー・バルボアと死闘を繰り広げた伝説の戦いの地フィラデルフィアだった。
そしてフィラデルフィアに着いたアドニスは、安アパートの1室を借り、ロッキー(シルヴェスター・スタローン)を捜しに、彼の経営しているイタリアンレストラン“エイドリアンズ”に行くのだった。 そしてロッキーに出会った彼は、トレーナーになってくれるよう、ボクシングを教えてほしいと頼むのだったが…

ロッキーシリーズは6作目で完結しました、いやはずでした。 まさかのシリーズ7作目と言っていい作品でした。
50歳代で大死闘を繰り広げたロッキーは、もうすっかりボクシングと距離を取っていて、ミッキージムはあるんですが、ほとんど顔を出すことはない存在になっています。
今回の主役は、アポロに子供がいた!という設定の、隠し子という存在のアドニス・ジョンソンでした。 演じるのはマイケル・B・ジョーダン。 彼は、「クロニクル」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/10343842.html 「ファンタスティック・フォーhttp://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13539692.html で、主役級を演じています。 しかしボクサー、それもロッキーを従えてという役はちょっと意外な感じがしますね。
前作からも9年が経っていることから、もうロッキーも60代でしょうね。 そしてポーリーも亡くなっていました。 お墓はエイドリアンの隣り、ロバートはというと、どうやら結婚してカナダに行ってしまったみたいですね。
「ファイナル」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13755034.html で、吹っ切れたと思ったのですが、ロッキーが寂しげにそう言うところから、やはり距離があるんでしょうね。
たった一人残されたロッキー、もう過去作の登場人物はほとんどいません。配役こそ違いますが、亡きアポロの妻のメアリー・アンも出てきますが、ロッキーと会うシーンもなく、葬儀の時から会っていないということでした。
そうこの作品は、スタローンは製作に名を連ねているだけで、脚本参加もしていません。 ほとんど演じ者に徹しているんですね。 世界観こそ継いでいますが、ただ継承作品ということだけでした。
でもしっかりドラマ部分は見せてくれますし、ロッキーの魂は生きています 。 私は冒頭の少年アドニスのシーンで、早くもジーンと来てしまいました。(^^)
監督のライアン・クーグラーは「フルートベール駅で」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12301887.html という社会派作品を撮っている若い監督です。 なかなかのいい作品でしたが、今回もしっかりとしたドラマを仕上げています。
ただここでロッキーの魂が継承され、ここで本当のファイナルになるんでしょうね。 スタローンはオファーがあれば受けるかもしれませんが、親子で映っている写真を見る所はちょっと辛かったです。そろそろここで終止符を打った方がと思いました。

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ロッキーはアドニスを教える決心をする

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全く自己流のアドニスだった

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二人三脚のふたり

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そしてリングに

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恋人のビアンカ

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