1979年作品、シルヴェスター・スタローン監督、主演。
世界チャンピオン、アボロ・グリード（カール・ウェザース）陣営の倣慢ともいえる発想から行なわれた建国200年記念ヘビー級タイトル・マッチで王座を守ったとはいえ、アポロの闘いぶりには非難が集中し、挑戦者であるロッキー・バルボア（シルヴェスター・スタローン）の闘魂に世界中からの熱烈な賛辞がよせられた。 さらにＣＭの出演依頼が来たが、顔の腫れたロッキーはその仕事をすぐにはできなかった。
試合直後、二人はリング上で、もう２度とやらないと言いあった。 それはあまりにも死力を尽くし切った試合で、お互い傷つきすぎたからだった。 同じ病院に入院したロッキーはアポロに、本気でやったのか？と聞きに行くが、アポロは本気で試合をしたことを認めるのだった。
しかし、ロッキーは猛烈な打ち合いでダメにした眼部が悪化し、医者からはボクシング続行を止められてしまった。 数日後、傷のいえたロッキーは、恋人エイドリアン（タリア・シャイア）にかねてからの想いを打ち明け、彼女の方も待っていたかのようにすぐＯＫ。 間もなく、内輪の人々だけのささやかな結婚式が教会で挙げられた。
ローンで買った新居に移り、トランザムの新車を購入し、安らかな新生活がはじまった。 やがて、エイドリアンが妊娠し、いつまでものん気にはしていられないと感じたロッキーは、何か安定した職業に就こうと決心するが、中学までしか出ていない彼に事務職は無理だった。
さらに、一度名声を手にしてしまうと、かえって職がみつからない。 そんな時、義兄のポーリー（バート・ヤング）が、ようやく顔の腫れが納まったロッキーにＣＭ出演の話を持ってきた。 仕方なく同意して男性化粧品のＣＭ撮りを行なうが、さんざんの失敗に終った。
彼に演技などできるわけがない、結局ポーリーの精肉工場で働くことになるが、経営状態のよくない工場は、ほどなく人員整理に踏み切り、ロッキーはクビを言いわたされる。
一方、アポロは、ロッキーに対する復讐の念に燃えていた。 巷に流布するアポロ再起不能の噂を打ち消すためにもロッキーと再戦し、決着をつける必要があった。 ロッキーが戦闘不能という情報もあったが、アポロ陣営はマスコミを総動員し、ロッキーへの挑戦を開始した。
職を失ったロッキーは、ミッキーに頼み込み、またジムで働くことにするのだが、彼はリングに上がらず雑用係をすることになる。 ミッキーは彼の眼の状態を知っていて、試合をさせたくはなかったからだった…
今作、次作、ファイナルはスタローン自らの監督作品になっています。 １作目の大ヒットを受け、その試合後から始まるこの「２」ですが、感動的な１作目をどう繋げていくのか？ これは昔見たんですが、やっぱり１作目と比べて今一つ感がありました。
物語はアメリカン・ドリームを掴んだロッキーの周りにいろんな輩が接触していくところから始まるんですね。 ＣＭの誘い、家を買わないか？ 車も必要だろう？、ロッキーはただエイドリアンとの新しい生活に踏み出したい、でも彼女に十分な生活をさせたいという気持ちが結構描かれているんですね。
そしてエイドリアンの気持ちはただ一つ、、もうあんな過酷な試合はしてほしくないでした。 ただロッキーの方も通常では、できない体になってしまうんですね。 それは右目がダメになっているという事でした。
ボクサーの一番弱いところ、それは目なんですね。 “浪速のジョー”こと辰吉丈一郎も網膜剥離で、一時引退を余儀なくされ、目の異常には厳しい規定があるようですね。
ジムに戻ったロッキーですが、なかなか気持ちが高ぶらないんですね。 それは試合ができないのに、ジムにいるジレンマ、そして妊娠中なのに妻を再び仕事に生かせてしまうふがいなさ。 葛藤するロッキーですが、このあたりが妙にもどかしく作られて息苦しくなるんですね。
スタローン自身と非常にダブるこのシリーズなんですが、やっぱりアポロとの再戦は、見ごたえはあるんですがね（＾＾）
次作ではいよいよあのレスラー登場です。
激闘を終えたロッキー
