anttiorbの映画、映像の世界

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サバイバー


アフガニスタンで戦う米軍、劣勢に立たされた地上部隊に、ヘリから応戦して地上の兵を救おうとする二人の乗員。 しかし対空砲にあたってしまいヘリは墜落、二人は捕虜になってしまう。 敵の男は、すぐさま二人の身分を照会するが、そのうちの一人の経歴を見て、なにかをひらめく。 そして片方の男を焼き殺すのだった。
ロンドンの米国大使館に派遣されたエリート外交官ケイト(ミラ・ジョヴォヴィッチ)の任務は、アメリカへの不正入国を狙うテロリストたちを阻止すること。 しかしそんな彼女は、屋上からロンドン警察のメンバーがチェックしていた。 ちょっとでも不審な輩がいたら、特にガス関連の人間がいたら彼女に回すようにと、サム・パーカー(ディラン・マクダーモット)はほかのメンバーに言い渡す。
年の瀬も押し迫った12月29日、時節柄、帰国してくる人間や、観光で入国してくる者は何時もより混んでいる。 ケイトのところに仲間から連絡が入る。 経歴に不審なところがある人物が、引っかかった。
すぐに彼女が窓口を交代して、いろんな質問を始める。 彼は医療ガスの専門医なのだが、分野の違う学会に参加すると言う。 そして彼を招待した企業からの、推薦状も持っていないと言う。
ケイトが足止めしたことに、ロンドン警察のアンダーソン警部(ジェームズ・ダルシー)は、その人物は、9.11の時に家族を失い、いろいろ同情する部分があるので、無用な足止めをしないでほしいと文句を付けに来る。しかしサムはケイトの直感を信じるのだが、大使館員の上司のビル(ロバート・フォスター)は、そんな彼女が疎ましく、その人物をさっさと通過させてしまう。
そんなある日、ビルの誕生祝をしようと、メンバーたちが食事会をすることになる。 しかし直前にビルに電話が入り、5人が先に行くことになる。なんとビルは5人がいない間に、自分が通過させた5人の人物のデータを削除すると言う不審な行動を取る。
さらに、彼女たちが入ったレストランが 爆破されてしまう。 しかしケイトはビルへのプレゼントを買いに迎えの店に行っていたので、かすり傷だけで命を取り留めた。
助けを求め彼女がある男(ピアース・ブロスナン)に声をかけたその時、男は急に銃を抜き撃ってきた。 いったい彼女の周りで何が起こっているのか?・・・

ミラ主役の作品と言えば「バイオハザード」シリーズ http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/7095076.html http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/7107167.htmlですが、強くて、アクション前回のイメージが強いですね。
さて今回の彼女は、決して無敵な戦士ではないんですね。 でも、何かしら大きな使命を持って、ロンドンのアメリカ大使館に派遣されてくるんですね。
そして早くも彼女のアンテナにある人物が引っ掛かってきますが、なぜかその男を通過させてしまうビル、始めからケイトの事を鬱陶しく思っているところに、実は冒頭のアフガンのシーンがつながってくるんですが。
この作品は、9.11テロと、その裏に隠されたこのテロで得をした男たちがいたのではという暗示も隠れている感じの作りになっています。
アメリカの本土で起きた痛ましいテロ事件、敵対する勢力は今でもいろんな手を使ってアメリカに潜入、行動を起こそうとしているんでしょうね。 アメリカは日本みたいに緩んでいない国でしょうから、表に現れないで水面下で処理しているケースも多いのでは? これはそんな作品でした。
そしてピアース・ブロスナンが、なんと凄腕の殺し屋になるんですね。 通称:時計屋、登場はそのものズバリなんですね。
監督のジェームズ・マクティーグは「推理作家ポー 最期の5日間http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13392541.html を見ていますが、今回はアクション作品、爆破シーンなどは結構良く撮れています。
ちょっと物語の展開が重い感じで、やはりミラのスカッとした戦いを求めてしまうのは、彼女のキャラ的に仕方がないですが、その点が少し惜しいですね。 悪くはない作品ですが、二人の人選がちょっとずれている感じが最後までしてしまったのでは?

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爆破のあったレストランで調査に入るサム

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生き残ったケイト

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しかしいきなりこの男に狙われる

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必死に逃げるケイト

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執拗に追ってくる通称“時計屋”

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