1978年作品、ジャック・ゴールド監督、リチャード・バートン主演。
ロンドンで作家のジョン・モーラー(リチャード・バートン)の殺人未遂事件が発生した。 パリから研修に来ていたパリ警視庁のブリュネル警部(リノ・ヴァンチェラ)はロンドン警視庁と共にこの事件の捜査に当たる事になる。
瀕死の重傷を負ったモーラーは病院で絶対安静の状態となり、元に戻ることはないように思えるほどだった。
ブリュネルは、さっそく犯人を見つけるために、怨恨の線から捜査を開始した。そして、モーラーの日記と彼のカウンセリングを担当していたゾンフェルド医師(リー・レミック)の存在を知り、彼の行動を調べていくのだった。
ゾンフェルドから、モーラーの行動を調べて行くうちに、彼女の証言から、モーラーが念力の持ち主であり、その相談を受けていたことをブリュネリは気が付くのだった。しかしそれはモーラーの思い込みだと彼女は信じていたのだが、モーラーはとうとう彼女にある驚くべき現象を見せるのだった。 数日前に発生した旅客機のビル激突事故も彼の念力による仕業だった。
そして体はほとんど機能していないモーラーだが、脳波は異常に動きを辞めないどころか激しく動き始めて来ていた。
そしてゾンフェルド女医に、まだ何か隠していることがあると思ったブリュネリは、とうとう彼女から事件当日の話を聞くのだった…
題名からB級作品かと思いましたが、結構凝ったつくりのSFサスペンスでした。
監督はジャック・ゴールド、テレビ作品が多い監督のようですが、初めて作品を見ます。
主演はリチャード・バートン、「寒い国から帰ったスパイ」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14926229.html で主演をしていました。
そしてリノ・ヴァンチェラ、「冒険者たち」 https://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/14367205.html 名作でしたね。
物語は、殆ど本人の思い込みのような感じで、モーラーの超能力が語られていきますが、彼は罪の意識で自分が周りの人を殺していくことを告白していきます。 しかしそれはただの殺人ではなく、彼は念力を使っているというんですね。
にわかに信じられないゾンフェルド、しかしとうとう彼は決定的な証拠を彼女に見せてしまいます。 それだけではなく、彼は意識のないまま、ベッドからとんでもないことを起こしかけるんですね。
なかなか面白いSFサスペンス、もう彼を止めるには方法は一つしかありませんでしたね。