anttiorbの映画、映像の世界

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アゲイン 28年目の甲子園

2015年作品、大森寿美男監督、中井貴一主演。
 
茶店に呼び出された坂町晴彦(中井貴一)は子連れの男(安田顕)は娘の話を聞かされ、会って欲しいと頼まれた。 彼は娘の母の再婚相手だが、血のつながりのない義理の娘に手を焼いていて相談に来たのだが。
坂町はいやとは言えず、娘の沙奈美(門脇麦)に会いに行った。 彼女はお笑いを目指している男と同棲していて、家を出たのだった。 しかし坂町に心を開こうとはしなかった。
家に帰ると若い女性が立っていた。 彼女は神戸大学の学生で、戸沢美枝(波瑠)という。 彼女はマスターズ甲子園という大会をサポートしているのだった。 
マスターズ甲子園とは、かつて高校野球に出場した元高校球児たちが阪神甲子園球場を舞台に世代を超えたOBチームを結成して、野球を通しての同窓会を行いそれを生涯スポーツとし発展させまた次世代の子供たちに野球の素晴らしさを伝えていくことを目的に2004年から創設された大会である。 別名「秋の甲子園」という。
川越学院野球部のキャプテンをしていた坂町に、出場を打診しに来たのだが、坂町はかたくなに拒否をするのだった。 しかし彼女の旧姓が松川といい、父が松川典夫(太賀)で東日本大震災でなくなったと聞かされた。
彼女を家に上げ、話を聞くことにした。 坂町はそれでも参加する気はないのだが、なんとか母校のOB会の責任者に話をして、紹介してあげることにした。
今の高校のコーチ(浜田学)は即答で参加するというが、坂町の代は自分で説得する羽目になってしまう。 しかしここに大きな問題があった。 実は坂町が3年生の時、野球部はある暴力事件で、決勝戦を辞退する事になってしまったのだった。 そしてその原因は美枝の父の典夫が引き起こしたのだった・・・
 
マスターズ甲子園って本当にやっているんですね。 エンドロールで実際の映像が流れますが、これはいい企画ですね。
暴力事件を起こすと連帯責任となり、最悪の場合は休部となります。 この時も当時の監督は辞任したとされています。
このあと当時のエースの柳葉敏郎演じる高橋のところに二人は説得に行くんですが、高橋はまだ当時のことを引きずっていました。 自分の夢が、途中で剥ぎ取られた悔しさ、ぶつけどころがなく辛かったんでしょうね。
しかしこの背景には実は大きな理由が隠されていました。
波瑠ちゃんは先日「がじまる食堂の恋」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/12187127.html で好演していましたので、今回も期待をしていましたが、実にいい感じでした。
冒頭に、父との幼い頃の貴重な思い出のシーンがありますが、彼女はほとんど父と一緒の記憶がないので、父くらいの男性に対して、会話が下手なんですね。 そんなところがよく出ていました。
私も赤ん坊の頃、父を亡くしていますので、そのシーンはなにか共感できました。
これは野球シーンも、よく盛り込まれていますし、ラストは出来すぎの感もありますが、いいシーンで泣けちゃいます。
高校野球の良さと、野球に対する夢、楽しさも盛り込まれたいい作品でした。
 
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坂町の娘の沙奈美
 
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美枝の申し出を受け練習を久しぶりにしてみるが
 
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坂町は当時のキャプテン
 
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当時のエース高橋と再び甲子園を目指す
 
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そして集ったOBたち
 
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そして父のいない美枝に坂町は
 
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