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ジャッジ 裁かれる判事

2014年作品、デヴィッド・ドブキン監督、ロバート・ダウニー・Jrロバート・デュヴァル出演。
 
“金で動くやり手弁護士”として名を馳せるハンク・パーマー(ロバート・ダウニー・Jr.)。 今日の裁判も、被告を無罪にする方向で、あらゆる詭弁を使おうとしている。いざ始まろうとしているとき、携帯が鳴った。 しかしその電話を受けたハンクは、裁判長に延期を願い出た。 それは母が急逝したからだった。
すぐ家に帰り、荷物をまとめるハンクに妻が何か手伝うことはと声をかける。 しかし二人は離婚調停中、娘の親権を争っている最中だった。 感情的にひとりで家を出ていくハンク。
1人で実家のあるインディアナ州の小さな町に戻ったハンク、町は以前と変わりはなかった。 父は人々から絶大な信頼を寄せられる判事、ジョセフ・パーマー(ロバート・デュヴァル)という。 その日も、裁判を行っていた。  しかしそれを2階から見ていたハンクはちょっと気になることがあった。
この町では兄のグレン(ヴィンセント・ドノフリオ)と、弟のデイル(ジェレミー・ストロング)が住んでいる。 兄は学生の頃までは、野球で図抜けていたが、ある事故に遭い野球を諦めていた。 そしてデイルは知恵遅れだった。
母は庭の手入れをして屈んだときに倒れ、そのまま帰らぬ人になった。 通夜の会場に行くと、懐かしい顔がいっぱいあった。
そして次の日、葬儀の前に朝食を食べにカフェに行くとその店のカウンターにサマンサ・パウエル (ヴェラ・ファーミガ)がいた。 彼女はハンクがここを離れる直前まで付き合っていたのだった。
葬儀が終わり、家に帰ると父は1人で車を運転して買い物に出かけた。
次の日、父とやっぱりそりが合わなかったハンクは、早々に帰るために飛行機に乗っていた。 しかしそこに兄から電話が入った。 それは信じられない事だった。
父の乗った車が人を刎ねて、その人間が死亡したというのだった。 そして父の車には、はっきりと何かにぶつかった形跡があった。 そして彼はしばらくここに残ることになるのだった…
 
ロバート・ダウニー・Jrロバート・デュヴァルの親子、これがなかなか良かったですね。
いわゆる悪徳弁護士のハンク、しかし運命は彼にこれから一世一代の弁護をさせることになります。 それも、なんと自分の父親の。
いったい誰が死んだのか?そしてどうしてハンクとジョセフは仲が悪いのか?
いろいろ伏線が貼られている作品なので、記事にし辛いのですが、彼がここを離れざるを得ない理由は、家族とのいろんな関係、過去の事件でした。
デヴィッド・ドブキンは監督作品は初めてですが、これはなかなかの話でした。 父と息子の関係は男同士でなかなか難しい面がありますよね。 それを母が繋いでいたであろうことは想像できますが、それでもハンクは一度も故郷に戻ってこなかったらしいですね。
最愛の母が死んで、そして父がある事情で壊れて行きます。 しかしそれをひた隠しにする父、それは父のプライドでした。
この映画も上映館がそれほど多くないですが、なかなかの良作でしたし、84歳のロバート・デュヴァルですが、まだまだ頑張ってほしいと思いました。
 
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いわゆる悪徳弁護士のハンク
 
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厳格な裁判長のジョセフ
 
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母の突然の死に駆けつけるハンク、そして迎えるジョセフ
 
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愛し合っていたサマンサはカフェをやっていた
 
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しかし父に殺人の嫌疑がかけられた
 
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立ちはだかるドワイト検事
 
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