anttiorbの映画、映像の世界

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RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ

2011年作品、蔵方政俊監督、三浦友和余貴美子小池栄子出演。
 
踏切で、1両の電車を見送る母と娘、車の中から。
滝島徹(三浦友和)は鉄道運転士として仕事一筋の日々を過ごし、59歳になった。 もうあと少しで定年を迎える徹に、何かしてやるのかと聞く娘の片山麻衣(小池栄子)彼女はもうすぐ子供が生まれる、徹と妻の佐和子(余貴美子)にとっては初孫になるのだった。
佐和子は今まで専業主婦として家を守ってきた。 徹は仕事一筋、鉄道のことしか頭にないような男だった。
定年後はどうするのかと、同僚の島村(岩松了)に聞かれるが、まだはっきりと決めていない徹だった。
その頃、佐和子はある面接を受けていた。 結婚するときに辞めた看護師の仕事を再開したいという希望を持っていた。 本当は専業主婦でなく働き続ける気でいたのだが、義母の看護などが重なり、今まで復帰もしないでいたし、徹もそれを当たり前と思っていた。
その夜、佐和子は徹に働くことを切り出した。 しかし徹は猛反対する。「どうして今更働くのか!何が不満なんだ!」そうとしか思えない徹だった。
そこに電話がかかってきた。 急病で欠員が出たという知らせだった。 結局徹は佐和子の復職を認めなかった。
そして家に帰ると佐和子の姿はなかった。 佐和子は出て行ったのだった。
次の朝、徹は娘の麻衣に電話をしたが、寝ていて出ないので、夫の片山光太(塚本高史)に電話をかけまた麻衣に掛け直すと、今度は出て、佐和子がそっちに行っていないかと聞くのだが、まだ麻衣は母の家出を知らなかった。
そして麻衣はすぐに電話をかけ佐和子から事情を聞くのだった。
2人はこのまま別れてしまうのだろうか?・・・
 
シリーズ1作目の「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語 」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/1676974.html は感動作品でした。
この作品は、ベテラン運転士、そして定年、そして第2の人生というテーマが主ですね。
1作目は人生の岐路に立った主人公が、鉄道への思いを実現する話ですが、今回は、夢をやり遂げようとする妻の物語と言っても過言ではありません。
三浦友和演じる主人公徹は、鉄道マンにとっては鏡のような存在です。 安全第一、そして何より、何より運転が下手だから毎日細心の注意をして安全運転をしている、というところが凄いですね。
あらゆる乗り物の運転士は、乗客の命を預かっています。 運転が上手いと言われるのは、反面恐い言葉なのかもしれません。 人間おだてられると、気が緩み事故につながるでしょうからね。
しかしそんな徹も、妻の本当の気持ちまでは気が回りませんでした。 運転同様不器用なんでしょうね。
感動という意味では1作目が一番ですが、これはこれで味わい深い作品でした。
 
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一筋に生きてきた徹
 
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後輩の小田、最近悩み事があるようだ
 
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佐和子は復職を反対され、家を出て復帰する
 
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佐和子に出て行かれた父のところに顔を出す麻衣
 
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後輩の楠木
 
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二人の仲はどうなる?
 
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