anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

想いのこし

2014年作品、平川雄一朗監督、岡田将生主演。
 
金と女に目がない29歳の本多ガジロウ(岡田将生)は生粋の遊び人で、甘いマスクで次から次へと女を口説き、その場限りで責任感0の男。 毎日女をとっかえひっかえ、典型的なだらしない男。
ポールダンサーの笠原ユウコ(広末涼子)は早くに夫を亡くし、息子の幸太郎(巨勢竜也)と二人暮らし。 幸太郎は学校から帰ってくると、すぐに塾に行く。 ユウコは夜の仕事なので、夕食を作ってから出勤する。
彼女の仕事はプロのポールダンサー。 いつもマネージャーの明珍ジョニー(鹿賀丈史)が迎えに来てくれる。 店の名はキャンディーホール、円山ルカ(木南晴夏)と、犬塚ケイ(松井愛莉)と組んでショーを熟すが、結構人気がある。
ルカは、この日が最後のステージだった。 彼女は結婚をするのだ。 そのために彼女は今まで頑張ってお金を貯めてきた。 そしてステージが終わり、みんなからプレゼントをもらうルカ、幸せいっぱいの顔だった。 いつものように3人を乗せてジョニーさんの車で家路に急ぐ。
ユウコはこれから帰ると家に電話をするのだが、幸太郎は面倒だったのか電話に出なかった。
その頃、ガジロウは電話で呼び出しを受けた。 彼の仕事はダフ屋、今夜は韓流スターのコンサートのチケットで大儲けをしていた。 分け前をもらい、もう女の子を誘う電話をかけ始めていた。 そしてうっかり人とぶつかりお金を道路にばらまいてしまった。
そこに家路を急ぐジョニーの運転する車にはねられてしまうが、咄嗟にハンドルを切ったところに反対車線に飛び出したジョニーの車に対向車が突っ込んできた!
一瞬の出来事だった。
病院に担ぎ込まれるガジロウ、しかし4人は今までの姿で佇んでいる。 しかし覗き込んでいるのは移動ベッドに寝かされている自分たちの姿。
4人は即死だった。 しかしガジロウは数日間病院に入院しただけで、ほとんど無傷で退院した。 頑丈な体だった。
4人は自分たちの遺体が焼かれるところを見ていたが、どうしてこの世にとどまっているのか? わからなかった。 4人はこの世に未練があるのだろう。一方ガジロウは、あることを思いついた。 車に刎ねられたのだから、遺族から慰謝料を貰えるのではと思いついた。 金に汚い男だ。
そしてユウコの家に行くが、幸太郎から追い出されてしまうが、息子のことが心配なユウコもいた。 なんとガジロウはユウコが見えるのだった。
それだけではなく駆けつけた3人に触れることもできるのだった。 そして4人がガジロウに各々依頼をしだすのだった…
 
突然死んだ人は、なかなかあっちの世界にすぐにはいけないでしょう。 でも、それを叶えることもできないのでは。
そんな時に、どんな人間であれ、姿が見え、触れる人間は貴重ですね(^^)どうしようもないガジロウですが、ある条件で、この4人のために骨を折ることにします。
四日間の奇蹟」という西田敏行主演の作品がありますが、テイストは似ていますね。
岡田将生が好演でした。 彼はもう安定感があり、2も3もできる良い俳優になりましたね。 そして、広末涼子も良かった。 こういうハートフルな作品は、脇がしっかりしてないとだめですね。 そういう意味では、これは秀作です。
私は犬塚カイ役の松井愛莉ちゃんのシーンが一番泣けましたね。 このあたりからガジロウの心がだんだん変わってくるんですね。 彼女はアイドルグループ出身ということですが、ちょっと見、池脇千鶴に似ていました。 良い役に巡合えましたね。
心が温かくなる今ならではの作品でした。
 
イメージ 1
最後のステージを終えみんなからプレゼントをもらうルカ
 
イメージ 2
しかし事故で死んでしまった4人
 
イメージ 3
ガジロウだけは4人が見えた
 
イメージ 4
ルカの願いは結婚式
 
イメージ 5
ケイは野球部のマネージャー、現役高校生なのだ
 
イメージ 6
ジョニーさんは元消防士
 
イメージ 7
ユウコはもう一度幸太郎を抱きしめることができるのか?
 
イメージ 8