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ルビー・スパークス

2012年作品、ジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス監督、ポール・ダノ、ゾーイ・カザン出演。
 
カルヴィン・ウィアフィールズ(ポール・ダノ)は夢を見ていた。 夢の中には、美しい女性が現れた。
彼は19歳で天才作家として華々しくデビューしながら、その後10年間、ベストセラーを出せずに自信を失っていた。 そして、セラピストのローゼンタール博士(エリオット・グールド)にいろいろ相談をしていた。
日々の生活は、犬の散歩と、兄のハリー(クリス・メッシーナ)に誘われて、スポーツジムに行くことくらいで、本を書く事は全然だった。
出版社のパーティーで作家のラングドン・サープ(スティーヴン・クーガン)は彼のことを持ち上げる。 しかし次作の書けないカルヴィンはそれが辛かった。
彼はまた夢を見た。 また彼女が出てきたのだ。 そのことをローゼンタールに話すと、彼女のことを書いてみたらどうだと言われる。 そして彼女のことを書くとタイプを打つ手が動くようになった。
その女の子の名前はルビー・スパークス。 まるで彼女に恋したかのように小説を書き進めるカルヴィン。 やっと書けた喜びで、それをハリーに見せるのだが、兄はこれではダメじゃないかと否定的な感想だった。
ところがある朝、彼が目を覚ますと、キッチンにルビー(ゾーイ・カザン)が立っている。 とうとう自分はおかしくなったと思い動転するカルヴィンだが、すぐさまハリーに電話をするが、ハリーはまともに取り合ってくれない。 ローゼンタールは留守だった。
なんとか家から車で出るというと彼女はついてきた。 車から降り、パーティーで知りあった女性を呼び出したところへ、彼女が現れ、女性は彼女が恋人と思い帰ってしまう。 その時カルヴィンは気がついた。 これは自分の幻ではない。 現実に彼女が現れたのだ!
その夜ハリーを呼ぶと、ハリーは疑いまくった。 しかしその原稿を見たのはハリーだけというと、ハリーは、書き続けろとカルヴィンに言う。
その日から二人の生活が始まるのだった・・・
 
「マネキン」を思い出させる作品に感じましたが、もっと彼女は実在感があり、ずっと存在続けますね。
コメディ作品要素もあるんですが、結局彼の創作した人間の彼女、果たして?というところです。
カルヴィンの母のガートルードにアネット・ベニング、その恋人モートにアントニオ・バンデラスが出演しますが、二人はやっと現れたカルヴィンの恋人に大いに喜びます。
理想の女性ってなんでしょうかね? 人間は、自分の思う通りの存在を作りたくなりますが、ロボットでいいのでしょうか? 彼はだんだんそのジレンマに傷つき迷っていきます。
救いのない結末なのかな?と思いましたが、なんとか彼の成長譚になっていましたね。 面白いファンタジーでした。(G)
 
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こんな夢を見た
 
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なかなか描けない原稿だが、夢の彼女のことを書き出すと
 
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彼女が家に現れた
 
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とうとう自分はおかしくなったのか?
 
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彼女は実在していた
 
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