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インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌

 
1961年、NYのグリニッジ・ヴィレッジ。 ライブハウスで歌うフォーク・シンガーのルーウィン・デイヴィス(オスカー・アイザック)。 彼の歌声は、独特の響きがあり、聞いているものには確かに響く。 歌い終わると、客たちの反応は良い。
彼は今まで二人でやっていたが、今はソロになっている。 歌い終わると支配人のジム(ジャスティン・ティンバーレイク)は客の反応が良いと言い、裏に客が来ていると言われる。 裏口から出てみると、帽子をかぶり顔は暗くて見えないが、男が話しかけてきた。 そしていきなり殴られ蹴られた。いったいなぜ?
まだマスコミもレコード会社も成長途上にあった1960年代。 ニューヨークにあるグリニッチ・ヴィレッジのミュージック・シーンは活気に満ちていた。 シンガー・ソングライターのルーウィンはここのライブハウスで歌い続けているが、なかなか売れず、音楽で食べていくことを諦めようかとの思いが頭に浮かぶこともある。
今日の寝床はゴーフィン(イーサン・フィリップス)の住んでいるマンションだった。 もう彼はいなかったのでお礼をメモ書きにして、荷物を持って出ようとした瞬間、飼いネコも一緒に出てきてしまった。 オートロックで締まってしまったので、一緒に行くしかない。 電車に乗って、彼が所属しているレガシーレコードに、レコードが売れた分のギャラを貰いに行った。しかしなんかはぐらかされて、ギャラは貰えずじまいだった。
この猫をどうしよう、そう思ったルーウィンは歌手仲間の二人組のジム(ジャスティン・ティンバーレイク)とジーン(キャリー・マリガン)のデュオ宅に向かう。
しかしジーンから衝撃的な話を聞く。「私、妊娠したの」ルーウィンの子だと言われる。 たった一度間がさしたときにできたというのだ。 もちろんジムには言っていない。 そこで、金を工面しなくてはならなくなった。
その夜トロイ(スターク・サンズ)が泊りに来た。 彼は軍役期間だが、休みの日に歌いに来たのだった。 ジムとジーンと3人での歌声は綺麗だった。その夜ルーウィンは床で、トロイはソファで寝、翌朝起きて、二人が話をしているとき、猫が逃げてしまった。 ゴーフィンに忙しくて返せないからちょっと待ってほしいとすぐに連絡するが、困ったことになった。
中絶の金がなく、猫も無くした、八方ふさがりのルーウィンにジムから仕事の依頼が来る。 そしてそこで出会ったアル(アダム・ドライバー)からシカゴに行くなら同乗するか?と誘われる。 そうシカゴにはレガシーレコードの社長が、レコードを送ったという大手のライブハウスがあるのだ。
そこの支配人・バド・グロスマン(F・マーリー・エイブラハム)に会いに行くことを決めるルーウィンだが・・・
 
コーエン兄弟の作品を見るのは初めてですね。 いつか見ようと思っていた作品は多いのですが、なんとなくそのままになっていました。
今回ギンレイで新作の今作がかかったので見れた次第です。
レコードがかかり始めたこの時代、フォークソングが上っていく時代ですね。 ラストシーンに若き日のボブ・ディランが映ります。 そんな時代だったんですね。 ルーウィンのモデルは、1960年代グリニッジ・ヴィレッジのフォーク・シーンの中心的人物だったフォーク・シンガー、デイヴ・ヴァン・ロンクということです。
これから歌で生きて行こうという若い歌手たちの歌声は綺麗なんですね。 口パク?生歌?正直わからなかったんですが、どうやら生歌みたいですね。 サントラを聞かねば!
しかし物語は、何から何までうまくいかない、売れないシンガーの話なんですね。 どうして彼はソロのなったのか? この後出てくる太った同乗者に彼が打ち明ける話が、彼の闇の部分を映し出します。
キャリー・マリガンが唯一清涼剤のような可愛さを発揮していますが、ルーウィンに浴びせる言葉は、可愛い顔してよくそこまで、と思ってしまいます(^^)
救いのないどんよりとした話ですが、対照的な歌声の美しさが対比となっており、独特の世界を醸し出している作品でした。(G)
 
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猫がついてきてしまった
 
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私妊娠したの
 
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ジムとジーンのデュオ
 
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アルに話を聞く
 
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シカゴまで行くことになった男
 
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そしてもう一人
 
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そして
 
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そして今日も
 
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