anttiorbの映画、映像の世界

不定期で、旅ブログも立ち上げます!

マザー

2014年作品、楳図かずお監督、片岡愛之助主演。
 
ある日、漫画家・楳図かずお(片岡愛之助)のもとに、二人の訪問者が来た。出版社のベテラン担当(諏訪太郎)と、若くて楳図の大ファンという若草さくら(舞羽美海)だ。 彼女は彼の生い立ちを本にしたいという考えを持っていた。
楳図独特の創作の原点には亡くなった母・イチエ(真行寺君枝)の影響が大きいのだった。 父が先に亡くなり、楳図は初め母と離れて暮らしていたが、しばらくして母と同居するようになった。 しかしその頃の楳図は、漫画が売れ始め、多くの連載を抱え母とに時間は取れなくなっていた。 そしてほどなく母とまた別々の暮らしをするようになった。
連載がひと段落したときに、母の体調が弱り入院するようになった。 そして頻繁に母のお見舞いに行けるようになる。 母は、楳図のことを一番愛していた。 そして楳図も母を愛していた。
さくらが取材をしているときに、窓辺に飾っていた赤井皿が突然割れてしまう。 楳図は両親の写真を飾ることをせず、代わりに窓のところに赤い皿と緑の皿を飾り、赤を母、緑を父としていた。 その皿が割れてしまったのだった。
そして楳図は母との思い出を話し始めた。
母が入院してから、母はだんだん衰弱して眠ることが多くなった。 そして起きると、よくその寝ているときの夢の話をした。 自分のお葬式に行ったとか、親戚の家に行ったとか、楳図は夢の出来事と思い聞いていた。
そしてある日、母は楳図に対して、「だんだん似てきたね」と言っ た。「誰に?」と問いかけると、その答えは無く眠りについてしまった。
そんなときが続いていると、母の様態が急変した。「弟のところへ行ってきた」と言い、「今度はあなたのところへ行くの」そう言った後は母息を引き取った。
弟があわてて医師を呼びに行き、看護婦が来ると彼女は悲鳴を上げた。 母の手には黒髪が握られていたからだった。 いったい誰の?
さくらは意を決して、楳図の母の故郷に取材に行くと言い出した。 そこは高野山だった。 何か嫌な予感のする楳図だったが、さくらは単身高野山に向かった…
 
漫画家楳図かずおの初監督作品です。 もう楳図先生78才なんですね。 まだまだ元気な先生ですが、漫画の執筆はもうあまりしないそうです。
作品としては 結構怖かったですね。 あまりCMもされず、何かいきなりの公開の感じでしたが、ホラー漫画家として確固たる世界を持っている楳図かずおの監督作品はやはり見たいですね。
始めは自伝的作品でホラーテイストなのかなと思っていましたが、ちょっと中盤からは、構えて観てました。 ところどころ先生らしく、おちゃらけた恐がらせ方もありますが、ツボはしっかり押さえている感じでしたね。 
表現方法など突っ込みどころは多々ありますが、記事に書いた後あたりから怒涛の展開になっていきます。
 
じつは私は楳図先生とちょっと、関わり合いというほどではないですが、仕事場?に行ったことがあるんですよね。 吉祥寺ではよく見かける先生ですが、今から25年ほど前、私が音楽ソフト販売の仕事をしていた時に、系列店の楽器店から、商品のお届の応援依頼が来たんです。
当時楳図先生は音楽活動もされていて、楽器を結構購入していたそうです。お得意さんだったみたいで、今回は重い楽器(キーボードだったかな?)
だったので先輩と二人で、そこにお邪魔しました。
セッティングまでしたかどうか記憶はないですが、にこやかな方で、テレビで見るまんまの方でした。 ちょっと変わったオジサンのイメージでしたから、その印象は非情に良かったので、私は何かいい体験ができたと思いました。
派手な衣装がいっぱいありましたね。
私は楳図漫画は、正直苦手なんですが、こういう映像作品だったら見やすいかもしれませんね。
ちょっと残念だったのは、そのシネコンの一番大きな会場で客が3人だったことです。
 
イメージ 1
さくらは楳図の取材を始める
 
イメージ 2
母と同居しているときに怒ったちょっとしたこと
 
イメージ 3
母が亡くなった時のこと
 
イメージ 4
さくらが取材に行ったあとから何かが起こりはじめる
 
イメージ 5
何かが来る・・・
 
イメージ 6