anttiorbの映画、映像の世界

アイドル、芸能ブログも更新中!

あなたになら言える秘密のこと

2005年作品、イザベル・コイシェ監督、サラ・ポーリー主演。
 
海の真ん中にぽつんと浮かぶ油田掘削所、突如なった非常ベル、火が舞いあがっている。 大規模な事故が起きたようだ。 従業員が皆飛び出てきた。
工場に従事するハンナ・アミランサラ・ポーリー)、彼女は友達も作らず何の楽しみも持たず、アパートと勤め先を行き来するだけの日々を送っていた。 彼女は耳に補聴器をつけていた。 作業中は特に会話が無いので、スィッチを切っていたが、同僚に肩をたたかれた。 放送で彼女が呼ばれていたからだ。
彼女は勤め始めて4年目、無遅刻無欠勤何一つ日が無い勤務状況だ。 しかし組合の委員会から苦情が出ていた。 彼女はクビを覚悟していたが、そうではない。 クビにする理由がないのだった。 上司は、どこか旅行に行って、1か月ほど休めというのだ。 ほぼ強制だった。
取りたくない休暇を取らされ、行きたくない旅行に行くことになったハンナ、彼女は帰るといつもの通りの食事、鶏肉と、ライスと、林檎を食べ、とりあえず荷造りをして、あてのない旅行に行くのだった。
その前に彼女は、ある女性・インゲ(ジュリー・クリスティ)に電話を掛けるのだった。 しかしハンナからは一切言葉はない。 しかし相手は電話の主がハンナということはわかっているのだった。
見知らぬ街を訪れた彼女は、夕食を取っていると、携帯で話している男性・ヴィクター(エディ・マーサン)がいた。 彼は看護師を探しているようだった。 「私は看護師です」 彼女は唐突にそう言うと、男はすぐに彼女を連れて行った。
ヘリに乗せられ、ある怪我をした男の世話をしてほしいというのだった。 連れて行かれたのは、海に浮かぶ油田掘削所、ここで事故があり、一人が死亡、1人が重傷を負ったのだ。 彼女はその怪我をした男・ジョゼフ(ティム・ロビンス)の看護をすることになるのだった。
シュルツァー医師(スティーヴン・マッキントッシュ)が、ジョセフの状態を説明する。 骨折と火傷、そして目の角膜をやられていて、2週間は目が見えないだろうというのだった。 寝たきりの彼の看護をお願いされる彼女だった。
ほかにここには数人の作業員、コック、そして責任者のディミトリ (スヴァレ・アンケル・オウズダル)がいて、ここの説明は彼がするのだった。そして彼女の海の上の生活が始まる…
 
サラ・ポーリーの相手役はこれまた味のあるティム・ロビンスでした。 謎の多い女性ハンナ、耳が不自由以外、最初はほとんど彼女のことがわかりません。 そして彼女も語ろうとしません。
聞きたくないときはスィッチを切ってしまうのです、補聴器も、心も。 しかし目が見えず寝たきりの怪我人ジョセフの世話をしているうちに、彼にだけは心を開いて行くんですね。
そして恐ろしいほどの過酷な彼女の過去に凍り付きます。
「最愛の大地」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/10023140.html で描かれていますが、一連のユーゴ紛争の事が語られます。
果たして彼女は幸せになれるんでしょうか? イザベル・コイシェ監督作品は物凄い吸引力を持っていると思います。
 
イメージ 1
淡々と単純作業で働いているハンナ
 
イメージ 2
休暇を取るよう言われ、家で食事をとるハンナ
 
イメージ 4
看護師の経験がある彼女は、ひょんなことからこの男の世話をすることになる
 
イメージ 5
ここは海の上に浮かぶ油田、事故で視力が失われた男・ジョセフ
 
 
イメージ 3
 お互いにだんだん心を開いて行く二人
 
イメージ 6
 閉鎖空間、女性は彼女一人

 
イメージ 7