ブダペストからウィーンに向かう列車、様々な人が乗っている。
セリーヌ(ジュリー・デルピー)が据わっている横の席にある夫婦が乗っていた。 夫が新聞を読んでいて、横の妻に 「お前の記事が載っている」 と挑発的な言い方を仕掛けた。 妻は、途端に不機嫌になる、アルコール中毒の記事だったからだ。
お互いどこから来てどこまで行くのか話し始める二人、ジェシーはウィーンで降りる予定。 セリーヌは学生で学校が始まるからパリに帰るところ。 ジェシーはウィーンで一泊してアメリカに帰るところ。 どうやらジェシーはマドリードの友達のところへ行った後、行き当たりばったりの旅をしていて、あまり当てなどない感じだった。
話している間にウィーンに着いた。 本当なら短い二人の時間だったのだが、ジェシーは戻って来て彼女に言う。 「ここで一緒に降りよう」 彼女はその申し出に乗り、そしてウィーンの街で一晩過ごすことにした。
しかしウィーンで当てのない二人、いろんなお互いの事をさらに話しながら、様々な人と出会い、束の間の時間を過ごしていくのだった…
昨年、3部作の最期の 「ビフォア・ミッドナイト」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/11525199.html が公開され、今度鑑賞するので、前2作を観ることにしました。
まずは出会いのこの作品、日本公開時は 「恋人までの距離(ディスタンス)」 という何かピンとこない、意訳の邦題でしたね。 そして続編公開時に1作目のDVDが発売となり、この題に改題されました。
二人の会話シーンがほとんどなので、見方によっては退屈な作品なんですが、時折接する人たち、占い師、宿無し詩人、劇団員、そんなウィーンの姿も味わいがあります。
そして強烈な余韻を残して1作目が終了という、続編に対する強引な引き、いやー参りますね。 公開時に見たら我慢できないですね。
監督のリチャード・リンクレイターは 「スクール・オブ・ロック」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13176054.html で知っていますが18年かけて撮り切るんですね。
ウィーンで降りた二人
お互いの事を話し始める
そして夜は更けていく
そしてとうとう夜が明ける
運命の出会いなのか?