anttiorbの映画、映像の世界

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ビフォア・サンセット

 
作家になったジェシーイーサン・ホーク)は、新刊本のプロモーションでフランスを訪れていた。 彼の著作に関する質問が相次いでいる。 「この本は自叙伝なんですか?」 「列車であった女性は実在するんですか?」 「二人は半年後に会ったんですか?」
いずれの質問にも彼ははっきり答えず煙に巻いていた。
そして最後の質問に移った時、質問者はお決まりの質問をした。 「次回の作品のテーマは?」 彼は言う 「まだ決まっていない。 でも構想はある。 お気に入りのポップスがかかっている3~4分間の物語、彼は今絶望している、彼は若いころ冒険野郎だった。 今は大理石のテーブルで机に向かい、美人の妻がいる。 5歳の娘もいて、ポップスに踊っている・・・・」
最後の質問に答え、これでヨーロッパツアーが終わるとジェシーは帰国することになっているが、横を見ると一人の女性がほほ笑んでいた。 そう彼女だった。
セリーヌ(ジュリー・デルビー)が来てくれたのだった。 お茶でもと彼女を誘い、空港に行くまでまだ少し時間がある、そこで運転手のフィリップ(ディアボロ)の携帯番号を聞き、後で拾ってもらうことにした。
彼女は今パリに住んでいるのだった。 どうして来たのかと聞くと、あの本屋は行きつけだった、そして彼の本を読んでいたとも言ってくれた。 でも、あの本はびっくりしたと言う、それは二人のひと時が書かれているからだった。
そしてセリーヌは言う 「12月のあの日ウィーンに行ったの?」 実は彼女は祖母が亡くなりその葬儀に出るために行けなかったのだった。 ジェシーは行っていないと言うがそれは嘘だった。 彼はその日、その場所に行っていた。 しかしお互いに連絡先を交換していなかったので、それっきり会えなかったのだった。 
そして9年が経ってしまった…
 
あの最後のシーンから、ちゃんと9年経ったと言う設定で、お互いも9年後に演じている何ともある意味劇的な続編ですね。 手さぐりでお互いの9年を必死に埋めようと、そしてお互いの気持ちを探り合う二人、でも時間は80分足らずしかありません。 映画も81分の上映時間です。
ジェシーは妻子がおり、セリーヌは失恋を繰り返す、でもジェシーは今の生活に絶望している、冒頭の新構想は実は自分の話なことが後でわかります。
1作目は若い二人の初々しさが出ていましたが、正直ちょっと煩わしさもありました。 しかしあのエンディングから繋がるこの続編は、あの1作目があったからこその味わい深い作りになっていました。 そしてまた何か余韻が残るエンディング、3作目に続いて行きます。
敢えて監督は9年引き伸ばして作ったと言っていますが、それも大したもんだなと思いました。

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今や作家となったジェシー

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そして現れたセリーヌ

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再会した二人は、パリの街を束の間の時間を過ごすことにした

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だんだん9年間が埋まっていく

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でも彼の帰る時間も近づいて行く

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