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雨あがる

2000年作品、小泉堯史監督、寺尾聰宮崎美子出演。
 
雨はなかなか止まない、河を渡ることが出来ず、ある宿場町に足止めされていた武士・三沢伊兵衛(寺尾聰)とその妻・たよ(宮崎美子)だった。
宿場町の安宿は、いろんな人で混み合っていた。 天気のせいだろうか、人たちの心もぎすぎすしていた。 皆が同じように雨が上がるのを鬱々として待つ貧しい人々たちだったのである。
伊兵衛は川を見に来た。 渡し人足たちは、今雨がやんでも水嵩が高く6日は渡れないだろうと言う。 儲かるのは宿だけだ。
宿に戻ると、夜鷹のおきん(原田美枝子)という女が、自分の飯を盗んだのは誰だと食って掛かっている。 伊兵衛とたよは、おきんのことを心配をしながら、何とかならないかと思っていた。 とうとう伊兵衛が割って入った。
おきんを宥めながら言い諭すと、おきんは2階へあがってしまった。 そして伊兵衛はおもむろに出て行った。
しばらくして戻ってきた伊兵衛は、大量の酒や食べ物を持ち込み彼らに振る舞うのだった。 いったいどこからそんなお金があったのか? 伊兵衛はそれに応えず機嫌直しに一杯やろうと景気のいいことを言う。 しかし怖い顔をして宴に加わらないのは、たよだけだった。
伊兵衛は禁じられている賭試合で儲けたのだった。 たよはそれを知っていた。 たよは伊兵衛と賭け試合はしないと約束をしていたのだった。 しかし伊兵衛は素直に謝るのだった。
盛り上がっているところへおきんが戻ってきた。 昼間疑われた説教節の爺(松村達雄)がおきんに食って掛かるがこれを止め、おきんも一緒に飲ませたのは伊兵衛だった。 そんな伊兵衛の事を芯から怒れないたよだった。
次の日、雨が上がり伊兵衛が体を動かしに行くと、地元の藩の若い侍同志が切り合いを始めたところに遭遇した。 私闘は禁じられている。 それを割って止めた伊兵衛だが、剣の腕は大したものだった。 それを藩主が見ていたのだった。
城主の永井和泉守重明(三船史郎)は彼が大層気に入ったようだった。 そして永井の使者の榊原権之丞(吉岡秀隆)が伊兵衛の泊まっている安宿まで迎えに来た。 そして伊兵衛に思いもよらぬ話が舞い込んできたのだった…
 
この作品は短い話ですが、心温まる話ですね。 伊兵衛役の寺尾聰、妻のたよ役に宮崎美子、良い組み合わせでした。 城勤めが苦手な伊兵衛は、上手くこの城に仕官できるのか? 城主に気に入られるだけでそんなに降ってわいたような話がうまくいくのか?
単なる出世物語、人情物語に見えるんですが、最後の妻のたよの、夫が言えない言葉を替わって言い切るところ、すぐさま控えるところの潔さ、ここで人間とは? 生きる事とは? をスッキリ通す素晴らしく清々しい作品に仕上げていました。
小泉監督は、黒澤監督の最期の数本に助監督として参加し、この雨あがるが監督デビュー作でした。 その後も見ごたえのある作品を一定間隔で撮っています。 この作品も黒澤明の脚本ですね。 このような時代劇も撮り、現代劇の撮っていますが、今秋の新作はぜひ見たいですね。



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雨がずっと降っていた

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剣の腕は確かな伊兵衛

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雨が止まず足止めになった二人

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ひょんなことから永井和泉守重明に認められ

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城に呼ばれるのだが

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