大型コンビナートのある大分県。 大分市役所広報課職員・西川千晶(井上真央)は市のPRのために過酷な役目をさせられている。 今回は、ダイビングでパラシュートに“I ♡ 大分”と書かれた物を上から撮影するという役目だった。 市長の花宮健一郎(風間杜夫)は掴みどころのない男で、外面はいい。
せっかく撮った空からのPRビデオも不満だった。 何とか環境客を呼び、工業団地に企業を誘致しようと躍起になっている。 そこで、市民の力で大分市を有名にしようと言い出した。 その裏には金を使わないでと言い添えているのだが。
この大分市には、過去に大分コスモレディースTCという主婦綱引きチームが世界チャンピオンになった実績があったのだった。
市役所におばさまたちが抗議のデモに押しかけてきた。 勤務先の給食センター廃止に反対しての事だった。 先頭になっているのは千晶の母の容子(松坂慶子)だった。 しかし、千晶はひらめいた。 綱引きを町興しにしようというのだ。
しかし応募は全然ない。 それなら給食センターの職員を綱引きメンバーにして、全国大会出場まで勝ち抜いたら廃止を取り消そうというのだ。 市長に早速話して了承?を得、給食センターの婦人たちを集めた。 説明会をして残ったのは、“デートがある” と練習をサボりがちの和枝(浅茅陽子)。 反抗期の息子に手を焼く主婦の絵美(西田尚美)。 麗子(ソニン)はペットショップ店員に恋い焦がれ、食欲旺盛な美香(渡辺直美)は認知症の父(笹野高史)の介護に追われる毎日。 さらに、競輪に夢中のかおる(犬山イヌコ)と、タバコがやめられない沙織(中鉢明子)。 そして一人足りないので千晶が駆り出されることになった。
コーチは? 一応市内の男子綱引きチームのイケメンだが空気の読めないシイタケ農家の公雄(玉山鉄二)が引き受けることになった。 さてさて・・・
コスモレディースの話は聞いたことがあります。 たしかテレビにも出たことがあったと思います。 そのドキュメントではないんですが、大分の町興しと、給食センターの存続をつなぎ合わせたスポ根?、作品でした。
劇場公開は逃しましたが、この手の作品は私のツボなので、やっと見れました。
7人の生活は様々ですね。 特にシングルマザーの絵美役の西田尚美は熱演でした。 ここはちょっと泣けますね。 物語は、想像通りに展開していくんですが、おばさんパワーの純粋さが描かれていて、手に力の入る作品でした。
ラストは思わず手に汗をかいてしまいますよ。 役者の配置の良い心地い作品でした。
綱引きチームに駆り出された千晶
母の容子も参加
そして美香や、その他の面々が参加していく
コーチを引き受ける公男
そして紆余曲折があったが、いざ本番へ