しかし、漫画家であるミツオの兄(つるの剛士)がその2匹を拾ってきてしまうのだった。 もちろん世話はミツオの仕事。 彼は居候の身分だからだった。
2匹の子猫に “チン” と “クロ” と名付け、いやいやながら世話を始めるミツオだが、アパートで猫を飼うのは認められていない。
近所に住む大家さん(市川実和子)がやってきて、最近猫の鳴き声がするが知らないか? と聞いてくる。 始めは隠していたが、とうとうばれてしまうミツオ。 しかし大家は大の猫好きで、迷惑をなるべくかけない飼い方を教えてくれるのだった。
勝ったり負けたりのミツオだったが、大事な一戦になんとか勝つことができた。 兄貴も喜んでくれ、猫たちが来たからか? と勝手に思い込むミツオだった。
しかしミツオは、ある日医師からの診断で網膜剥離だと言われる。 ボクサーにとってこれはもうボクシングができないということ。 目的を失い落ち込むミツオに、兄貴は小遣いを渡し、今まで満足に食えなかった事から解放されたミツオは好きな物を食べ、パチンコをするという怠惰な生活になってしまう。
しかしさらに驚くべきことが起きる。 なんと兄貴が結婚をして田舎に帰ると言い出すのだった。 もちろんチンとクロは置いて行くと言う。 目的を失ったミツオに兄貴はお前も漫画を書いたらどうか? と言うのだった。
当座の金はもらったミツオだが、このままでは自分だけでなく、二匹の餌も買えなくなってしまう。 超やんちゃと超気ままな2匹は、用意したエサは気に入らないと完全無視したり、上等の餌しか食べないチンとクロ。
ミツオは、給食センターでのバイトを始め、そこで知り合った猫好きの女性栄養士・ウメさん(松岡茉優)からいろいろ助言を受けるようになっていく。 そして兄貴が言った漫画を描いてみる気になり、自分が今まで青春をかけてやってきたボクシング漫画を描き挑戦していく。
そしてチンとクロも新しい世界へ飛び出そうと爪を研いでいた…
従順な犬に比べ、猫は気まぐれ。 そんな事をこの題名は現していますね。 原作漫画を読んでみたい。
またアニメ版もあるんですね。 だいぶデフォルメした絵ですが、実写版を見た後でどう感じるのかが気になりますが。
監督は山本透、「グッモーエビアン!」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/8059980.html は大好きな作品、「探検隊の栄光」 http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/13567219.html という異色作も撮っています。
お話は主人公のミツオの成長譚ですね。 そしてチンとクロの成長記というか、彼らの一生ですね。 メスのチンはモテモテの雌猫、しかし避妊手術を受けて変わってしまいおとなしくなってしまいます。 そして雄のクロ、ボクシングをしていたミツオはクロにある目標を立てさせるんですね。
この2匹が非常に対照的であり、補完し合っている構成になっています。
しかしあっさり飼う事を許してくれる大家さんなんて、超珍しいですね。 猫は爪とぎをするんで、しっかりしつけないと大変なんでは?
私はほんの短期間猫を飼ったことがありますが、それは迷い猫でした。 どこかで飼っていたせいもあって人懐こく、座っているとすぐに膝に座ってくるかわいい子でした。 しかしアパートでは飼えないことから妻の実家に連れて行かれ、あっという間に逃亡したそうです。
いつか猫を飼えるかな?無理かな?
兄貴が猫を拾ってきた
ミツオが世話係
ニ匹は自由に育っていくが
しかし兄貴が田舎に帰ってしまいボクサーもダメ
バイト先でであったヨネさん