1998年作品、ハロルド・ベッカー監督、ブルース・ウィリス主演。
ヘリが飛んでくる、銀行強盗事件が発生している。 人質を取り立てこもっている男たち、数人で押し入り皆銃を持っている。 3人解放したが、まだ8人の人質がいる。 交渉を持つため、行内の電話が鳴るが、犯人のリーダーは、二人の息子も犯行に加わらせていた。 アート・ジェフリーズ(ブルース・ウィリス)はおとり捜査官だった。 犯人の中に入り込み、このままだと皆殺しになってしまうので投降させようと説得していた。
しかし待ちきれなかったハートリー主任(ジョン・ドーマン)は突入の指示を出してしまう。 何とか若い息子たちだけでも生かしたかったアートだったが、結局犯人一味はすべて殺されてしまった。 怒ったアートはハートリーを殴り、そして彼は左遷されてしまった。
自閉症ながらパズルが大好9歳の少年サイモン(マイコ・ヒューズ)。 そんな障害を持ったサイモンだが、両親は精一杯の愛情を注いでいた。 かれにはパズルを解くことに天才的な才能を見せる。
サイモンはマニアックなパズル雑誌に掲載された暗号を、偶然解読してある場所に電話をする。 電話はパズルセンターに繋がるのだが、電話に出た男は慌てふためいた。 解けるはずがないパズルが解けてしまったのだった。
彼は理解していなかったが、それは米国の全世界のスパイ網を保護する国家安全保安局の機密情報・システムマーキュリーを解読する極秘コードだったのだ。
暗号プログラマーのレオ(ボッジ・パイン・エルフマン)とディーン(ロバート・スタントン)は、上司の責任者のクドロー中佐(アレック・ボールドウィン)に報告をした。
彼はバンコックにいたが、すぐに事態を把握、そして冷酷な対応をするのだった。 すぐにサイモンの家にある男が派遣された。 そして両親はその男に殺されてしまった。
FBIは心中事件という判断をしようとするが、居合わせたアートは不審な点があり殺しと思った。 そして2階でひそかに隠れていたサイモンを発見する。 狙われたのはサイモンと確信したアートは彼を守ろうと行動を起こすのだった…
ある意味天才少年なんですが、ちょっと精神に障害のあるサイモンなので、基本優しくしてくれる両親以外は信じられないんですね。 だからただ一人捨て身で守ってくれるアートにも心を開こうとしません。
対象者に信用されずそれでも守るアートの姿はちょっとかっこいいですね。
殺し屋のバレル役のL.L.ギンターは「X-ファイル」でも非情な殺し屋を演じていてぴたりでしたね。 殺し屋の素性がもう死んでいるというところは 「ダイハード2」 と一緒で、ちょっとウィリスつながりがありましたね。
テンポも良く観やすい作品でしたが、最後がちょっとあっさり片付いてしまうところがちょっと惜しい感じでした。 もう少し悪役二人に抵抗してほしいところでした。