人類は銀河の果てまで進出していた。 地球から多くの植民星に向けて旅立っていった人類、しかし今人類は昔の煮えたぎるような躍動感が失われ、そして地球に戻ろうとする動きが各所で起こっていった。
しかし5000億まで増えてしまった人類は、地球は全て受け入れることは不可能だった。 そして戦いが起こった。 地球へ戻るための戦争だった。 そこで地球連邦政府は地球を完全に封鎖したのだった。 誰も戻ることを許されない星としてしまったのだった。 地球は青い美しい星として、人類の象徴としての存在となったのだった。
ある星に巨大な戦艦が現れた。 この船に乗るために、屈強な男たちが我先にと駆け出した。 そしてたどり着いたのは4人。 今回募集する人員は一人。
ヤッタラン(古田新太)が一人づつに聞く。 「この船に乗りたい理由は?」 男たちは、「名誉」 「金」 「・・・」 そしてただ一人 「自由」 と答えた男・ヤマ(三浦春馬)にケイ(沢城みゆき)が手を差し伸べた。
松本零士は今回は原作総設定という立場です。 75歳になるんですね。
今回、フルCG作品としてよみがえったこの作品、やはり懐かしさから行ってきました。 さすがに昔のハーロックではないんですが、全く新しいという感じもしないんですね。
小栗旬のハーロック像はちょっと若い感じがしました。 でも一生懸命重さを出そうとしている努力は感じました。 さすがに、2時間で全設定を語りつくすことはできず、またテーマが地球なので、宇宙を縦横無尽に航海するイメージとも違っていました。 私にはキャプテンハーロック・ビギンズに見えましたね。
松本零士作品は時代と共に、ちょっと設定を変えつつ、たまに続編を作りながら、今も続いている、流れている感じがします。 今回も、今ならこういう設定で、ということなんでしょう。 原作、昔のテレビシリーズ、今回の映画、ハーロックでありながらどれも違うテイストですが、個人的には昔のアニメの映画 「銀河鉄道999」 にゲストで出てくるハーロックが一番好きなんです。
またトチローとの関係ももうちょっと描いて欲しかったです。 映画としては面白かったです。 息子は初めてのハーロック体験なので、ちょっと戸惑い気味でしたが、迫力、CGの質は合格点だと思います。
でもやっぱりこの手の作品は、リアルタイムで見ていたからちょっと辛口になっちゃいますね。
海賊たち