1997年テレビ朝日系で放送された深夜のホラードラマです。なんと今年DVD-BOXで発売されていましたので、ご興味のある方はご覧ください。30分のミニドラマですが、原作は、鈴木光司、筒井康隆、宮部みゆき、京極夏彦、綾辻行人、井上夢人、中島らも、高橋克彦、赤川次郎、夢枕獏、梓河人+飯田譲治という面々で、非常にストーリーがしっかりしています。また俳優陣も豪華で、いまではヒット作の主役を張っている人が数多く演じています。監督は「世にも奇妙な物語」の脚本も手がけ、「NIGHT HEAD」「らせん」も撮った、飯島譲治がしています。今回は前編ということで、「膝」までの感想を。1の夢の島クルーズは全編夜の海で暗い感じですが、二人の男と女というシチュエーションが、「デッドカーム」みたいな展開かなという感じもしますが、実は心霊ホラーというお話。2の怪物たちの夜は今地上波では放送しずらいのではという作品ですけど、筒井ワールド全開です。3の風が吹いたらおけ屋がもうかるは、一転ほのぼのバージョン作品です。4の言わずにおいては、宮部みゆきの作品なので自分も原作を読んでいました。5の行き止まりはちょっと稲川淳二っぽい作品ですね。ラストがちょっとふわっとしているところがちょっとどうかな。6の膝は人面瘡のお話。やっぱりBADENDか!いずれも原作者の短編集を30分のドラマにしてありますが、話によっては1時間でやった方がいいのと、逆に引っ張りすぎと感じる話もあり、なかなか難しいですね。ドラマとしてはやはり原作の強さ、太さが出ていて、見応えはあります。当時一生懸命ビデオに録画して今回VHSの整理をしているときに出てきたので、DVDに落として見直しています。画像が悪くちょっと残念ですが、貴重な作品ですので、保存版ですね。