anttiorbの映画、映像の世界

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紅雲町珈琲屋こよみ

2015年作品、原作:吉永南央、演出:藤並英樹、富司純子秋元才加出演。

北関東の町・紅雲町(こううんちょう)で、和食器と珈琲豆の販売を営む小蔵屋(こくらや)。 店はその品揃えと、店主である杉浦 草(そう)、通称「お草さん」(富司純子)を慕う客で、今日も賑わっている。
ここに置いてもらえないかという者を持ち込んだ男の物を丁寧に優しく断っているお草さん。 しかしその直後、切羽詰まった感じで入ってきた女性がいた。
直前に用意しておいた引き出物が都合がつかなくなり困っているという女性だった。お草さんはたった今断ったものを思い出し、“幸せのおすそ分け”と名付けそれに宛がった。 女性はホッとして安心してそれを決める。 こんな風に悩みを持ちかけてくる客も多いのだった。
そしてここで働いているのが、森野久実(秋元才加)、彼女は小蔵屋の店員で27歳。学生時代はスキー選手だった。 東京で勤めていた会社が倒産し、故郷に帰り、3年前から小蔵屋に勤めている。
ある時、店の周りで待ち伏せしていた怪しい男が常連の寺田(吉沢悠)に近づいてくるが、それは15年前に周囲から大金を借りて姿をくらませた同級生・大竹だった。 はじめは仲間を裏切った大竹(成河)を拒否する寺田だが、お草さんによって、その裏側にやむにやまれぬ思いがあったことに気づかされて行く。 さらに別の謎に、店に居座る謎の客・松井(橋爪功)も絡んでくるのだった・・・

“昭和の日”に放送されたNHKのドラマ特番です。 原作は、もう4作出ていて、文庫には3冊なっているシリーズとのことです。
主役の杉浦草に富司純子、店員の森野久美に秋元才加、そしてそこに来るお客や、草の友人たちの織り成すドラマが語られています。
連続ドラマにするにはちょっと物語が足りないのか、特番のドラマになっています。
草は1人暮らし、実は彼女の今までの人生にドラマがあるようですが、そこは事件の関係でさらっと触れられているだけでした。
そしてこの作品で社、2個のドラマが描かれていました。 この冒頭のドラマが一つ、そして今男暴徒にもう一つ女子高生が噂をするホラーめいた話でした。
ドラマ収録のため、主役の富司純子はかもを脱色したそうですが、さすがの女優魂ですね。 もちろん安定した演技で落ち着きがありました。
茶店でもあり、豆も売っている、そして何とも和風の店構えが良いですね。 こんなところがあったら、休みの日にゆっくりくつろぎたいですね。
また松井という謎のおじさんの存在が、なんとも良かったですね。 警察は嫌いなんだ、というセリフから、ははーんと読める感じがしますが、彼が終盤大活躍してある事件を暴くのです。 ほっといたら、重大事件になるところでした。
心温まるドラマでしたが、上手くいくと完全版か続編で、連続ドラマにしてもいいですね。
NHKの近年のドラマ作りは、民放以上に丁寧さがあり、じっくりと作りこんでくれるのでじっくり見れますね。

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小蔵屋を営むお草さん

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店員の久美と

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寺田のところに現れた男

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松井とある事件の捜査に

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そんな毎日の小蔵屋

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