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300(スリーハンドレッド)


その子は生まれたときスパルタのしきたりで調べられ、体が弱く病気であれば捨てられる運命だった。 立てる年になると戦いの洗礼を受けた。 “決して逃げるな。 降参するな。 戦場における死はスパルタ人にとって最高の栄誉だ” そう教えられた。
7歳になると慣わしで母から離され、暴力の世界で生きることを義務付けられる。 これを“アコゲ”という。 戦いを身に染み込ませるのだ。 飢えをしのぐために盗み人をも殺す。 荒野に行かされ、知恵と意志を武器に自然と立ち向かう。 それが成長の儀式だった。 ここで一人前のスパルタ人になるか、死ぬかであった。
そして見事乗り越え彼は王になった。 紀元前480年。 スパルタ王レオニダス(ジェラルド・バトラー)は妻を娶り、子を生した。
評議員のフェロン(ドミニク・ウェスト)が連れて来たのはのペルシャ帝国からの遣い(ピーター・メンサー)だった。 使者は国を滅ぼされたくなければペルシャ大王クセルクセス(ロドリゴ・サントロ)に土地と水を差し出し服従をしろという。
しかしレオニダスはその場で使者を殺し、スパルタは100万の大軍を敵に回すことになった。 開戦の許しを乞うためにレオニダスは司祭の元を訪れたが、託宣者は神のお告げであるとして出兵を禁じた。
煩悶する王に王妃ゴルゴ(レナ・ヘディー)は毅然として言う。 「自分の心に従いなさい」と。 評議会の反対を押し切って戦う決心をしたレオニダスの前にスパルタの精鋭300名の兵士たちが集まった。
たった300の兵でどう立ち向かうのか?…

スパルタ教育の語源となった強烈なスパルタの育成法が冒頭にあります。 そのあたりがこの300の兵の基礎となり、それを率いるレオニダス王の剛健な物語になっています。
ちゃんとした史実で、ペルシャ戦争におけるヘロドトスの史実をもとにしているんでしょうね。 ここで語られている闘いはテルモピュライの戦いですが、ただ勇敢なだけでなく、300しかいない精鋭をうまく地形を使った頭脳的な戦いを仕掛けます。
もちろんそこには王の命令を絶対と思っている兵の存在があってこそなので、はじめの戦いでは一人の死者を出しません。 この辺は映画なんでしょうが、この戦いがこの戦争において、強大なペルシャに与えた影響は大きかったんでしょう。
日和見を決め込んだギリシャの主力部隊ですが、この後ペルシャ軍を押し返していますから。
史実ではスパルタ軍はいいように使われたとなっていますが、それでは決して士気は上がらなかったと思われ、いかにスパルタ兵士の個が強かったのかが、よく表れていました。 何か日本の武士の精神と通じるものがあり、大変勇気百倍、血沸き肉躍る物語でしたね。
続編公開もあるようなので、今度は劇場鑑賞したいですね。

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ペルシャからの使者、高圧的な態度を取り続ける

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そして彼は立ち上がる

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300の精鋭と共に

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一糸乱れぬ300の部隊

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そしてついに・・・

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