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300 〈スリーハンドレッド〉 ~帝国の進撃~

2014年作品、ノーム・ムーロ監督、サリヴァン・ステイプルトン主演。

壮絶な死闘となるテルモピュライの戦い、しかしその闘いの発端はペルシャの王・ダレイオス(イガル・ノール)にはなった奇跡の矢が発端だった。
ギリシャ連合軍率いる将軍テミストクレスサリヴァン・ステイプルトン)は、圧倒的な大船団を率いる王に立ち向かっていた。 巨大な船団を率いるダレイオスは、中心の船で指揮を執っていたが、テミストクレスは王めがけて1本の矢を放った。 到底当たるはずのない距離、しかしその矢は側近たちが見守る中、王の胸に突き刺さった。
その瞬間を見ていた王子のクセルクセス(ロドリゴ・サントロ)はその矢が当たるのを防ごうと王に駆け寄ったが、一歩遅かった。 そしてペルシャ軍は撤退をした。 しかし、ここでテミストクレスペルシャ軍を追うことも、クセルクスを撃つこともしなかった。 しかしそれは、その時は兵力の差があるからだったが、この事は後に痛恨の極みとなるのであった。
矢が刺さったまま、帰路に着き床に伏したダレイオス、そこに駆け付けたのは、女ながらペルシャ軍一の剣の使い手、そして王の側近で娘同然のアルテミシア(エヴァ・グリーン)だった。 王の矢を彼女が引き抜いた時王は絶命した。
悲しみにくれるクセルクセスに声をかけ、彼をダレイオスを超えるような王に祭り上げ、そして人間そのものを変えてしまったのは彼女だった。
アルテミシアはギリシャ人だった。 貧しい家に生まれ、そして売られていった。 男たちの慰み者となり、瀕死の彼女を救ったのはペルシャ人の男だった。 そして彼女に剣を教え、そして王の目に留まるほどに腕を上げたのだった。 自分を捨てたギルシャに深い恨みを持った彼女は、ペルシャ人以上にギリシャ征服の思いが強かった。
体勢を立て直したペルシャは、大艦隊を率いギリシャに向かうのだった。 そしてそれを迎え撃つのは、やはりテミストクレスなのだった…

前作300 〈スリーハンドレッドhttp://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/9958496.html は圧倒的な迫力でした。 たったの300人で戦った有名なテルモピュライの戦いを描いた前作は、R15+指定を受けるほどの作品でしたが、何か説得力のある血しぶきでしたね。
今作もまたR15+となっていますし、もう冒頭からの肉弾戦、でも何か清々しい戦いなんですよね。 男同士の戦いであった前作に比べ今作では、エヴァ・グリーン扮するアルテミシアの存在感が凄いですね。
彼女の眼を見ると魅入られてしまいますね。 この役は彼女のための役ではないかと思えるほどでした。 そして恐いほど美しく残忍なんですね。 主役はテミストクレス役のサリヴァン・ステイプルトンなんですが、もう彼女が食ってしまっています。
そしてこの作品、場所柄かもしれませんが、結構カップルで来ているお客が多かったです。 ?という感じですが、前作を見て興味が湧いた彼女が彼氏を連れて来たと言う感じでしたね。
時代背景としては、前作とほぼ同時期で、陸のテルモピュライの戦いの前作と、今回のサラミスの海戦が対になっており、いよいよギリシャの本格的な反撃が始まるという展開になっています。 前作から7年が経っていますし、おそらくもう1本作れると思いますので、完結編が待たれます。
前作の監督のザック・スナイダーが製作・脚本になってしまったのはちょっと残念でしたが、それでも今作も血沸く肉躍る展開でした。 でもエヴァ・グリーンが最高だったなあ。

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圧倒的なペルシャ軍を迎え撃つギリシャ

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父を殺され悲しみにくれていたが、不気味に変貌したクセルクセス

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そして海での戦いが始まる

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