2006年作品、ファン・シアオカン監督、チャン・ツィイー グォ・ヨウ ダニエル・ウー ジョウ・シュン出演。
西暦902年、唐王朝崩壊後。 戦と争いが絶え間なく続いた、この時代を五代十国と呼ぶ。 皇室では父が子を、兄弟が互いに殺し合う動乱の時代であった。
皇太子ウールアン(ダニエル・ルー)は、愛する女ワン(チャン・ツィイー)を父皇帝の皇后とされ、それを機に呉越の地に隠居。 3年後、ウールアンの叔父リー(グォ・ヨウ)が皇帝を殺害。 后ワンをも手に入れようとする。 リーはウールアンを暗殺するため、近衛兵を呉越へ向かわせた。
ワンの使者がウールアンへ報せを通達。 皇太子は近衛兵との戦闘準備に備える。 その頃、皇室。 ワンはウールアンを守るべく、リーの后となることを決意。 彼女は条件として皇太子の恩赦を希望した。 近衛兵とウールアンの側近は、激しい戦闘を繰り広げる。 しかし、ろくな武器持たない修行の地では、たかが知れている。 側近はほどんどが殺され、ウールアンは川底に身を潜めていたために助かった。
一方、ワンの元へウールアンの許嫁である宰相の娘、チンニー(ジョウ・シュン)が来ていた。 ウールアンはチンニーとは何の連絡も取っていない。 許嫁のチンニーは皇太子と夢の中で会っていると、純粋無垢な返答をするのだった。 本来ならば、ウールアンと婚姻するのはワンだった。 彼女は密かにチンニーへと嫉妬の炎を燃やす。
無事に皇室へと辿り着いたウールアン。 父皇帝を亡くした悲しみに暮れる。 チンニーから父の死について詳細を聞いた。 そして、ワンが現皇帝の皇后となることを知る。
自室で寛ぐワンの元へ、面を被ったウールアンが潜んで来る。 彼女は少女のように彼へと走り寄るが、母上と呼ばれ表情を一片させた。 期待の表情から落胆の表情へ。
亡き父と息子のせいで犠牲になったワンは本心を押し隠して、ウールアンと舞い踊るように組み手を交わした。そして、彼が持っていた巻物を見る。それは“越人の歌”という歌巻物だった。 舟遊びをする王子に恋をした櫂をこぐ娘の歌。 片恋の切ない歌だ。ウールアンはとりわけこの歌を愛していた。ここに、彼の全ての心情が描いてある、と言っても過言ではない。
今回は皇后ですね。
監督はファン・シアオカン、「芳華-Youth-」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15939169 が近作ですね。
主演はチャン・ツィイー、「グランド・マスター」 https://anttiorb.hatenablog.com/entry/15649466 も記事にしています。
物語は、ワンを取り巻く争いのお話です。 皇女となったワンですが、元は皇太子が想いを寄せていた存在でした。 しかし王が奪ってしまい、義理の母となってしまいます。 しかし、叔父の反乱が起きてしまい、ワンも狙われます。 そして叔父のリーは、もちろん隠居していた皇太子をも狙っていきます。
今作は、華麗なバトルシーンが美しいんですよね。 近衛兵に立ち向かいながら殺されていく、このシーンは殺戮シーンなのに美しんですよね。
仮面を被ったウールアン、切ない気持ちと相まっています。
父の妻となったワン
しかしクーデターが起き、ウールアンが狙われる
チンニーはウールアンのいい名づけ
しかし彼とは
ウールアンは何とかワンに会いに来る
しかし叔父と