2012年作品、リチャード·シェンクマン監督、 ビル・オバースト・Jr主演。
アブラハム・リンカーン(ブレネン・ハーパー)は、父の異変に気が付き両親の部屋に向かうと、病んでいた彼の母・ナンシー・リンカーン(リアーナ・ヴァン・ヘルトン)が彼の父・トーマス・リンカーン(ケント・アイグルハート)に噛みついていた。
トーマスは、自分も感染したことで、自殺をすることを息子に言い、その後母を殺せと言い残すのだった。
10才の彼大鎌を持って、「愛してる」と言って母の首を刎ねる。
彼が住んでいる一体は、感染したものが次々とほかの物を襲う病気が蔓延していた。 感染者は、頭部を破壊しないと死なない。 彼は必至に逃げるのだった。
そんな時、彼のもとに、ブラウスキ砦が危機に瀕しているという情報が入る。 そして30人の精鋭を率いて砦に向かうが、ところ構わず噛みついてくる民衆が襲い掛かってくる。そして民衆は、噛みつくだけでなく食おうとさえするのだった。
しかし生き残った男からの情報では、噛みつかれると感染してしまい人間らしい行動ができなくなり、同じ症状になってしまう。 そしてどんどん人肉を求めて徘徊する輩となってしまうというのだった。
対処方法は頭部を破壊すること。 しかしアブラハムは元からその病気、そして対処方法を知っていた。 彼は幼いころに体験をしていたからだった。
アブラハムは大鎌でその感染者たちの首を刎ね、側近たちは銃で頭部を破壊しながら、前方の南軍とも戦いながら前進するのだったが…
“VSゾンビ” もので、今回戦うのはアメリカの第16代大統領のアブラハム・リンカーンという画期的な(^^)作品。 モノクロで作られていました。
監督はリチャード·シェンクマン、初鑑賞ですね。 主演はビル・オバースト・Jr、けっこう髭を蓄え似ていましたね。
歴史上彼がゾンビと戦ったことは記されていませんが(当たり前ですが)、こういう現実の有名な歴史的人物を登場させるには、この世界での活躍と、どう決着させ、実際の歴史に戻していくかが問われますね。
物語は、この後南軍とこの砦で攻防戦を戦いつつ、ゾンビを駆逐しながら、戦って行きますが、その途中である親子と出会うんですね。 そしてその親子が匿っていた少年がセオドア・ルーズベルト、後の第26代大統領なんですね。 まあご愛嬌的な登場のさせ方ですが、彼の父が北軍の支援者だったので、あながち面識がなかったわけではないところの設定をうまく取り入れていますね。
とんでも作品ではありますが、最初の挟み撃ちにあって戦うシーンがなかなかいいんですよね。 そしてなんといっても大きな鎌でゾンビたちの首を狩るシーンが秀逸です。
また、最後の着地の仕方もなかなかでしたね。 そういうやり方で史実に繋げていくんだな、とある種感嘆しました。
ゾンビ作品でもいい方だったと思います。