anttiorbの映画、映像の世界

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17歳のエンディングノート

2012年作品、オル・パーカー監督、ダコタ・ファニング主演。

テッサ(ダコタ・ファニング)は白血病。 娘の治療にすべてをささげているパパ(パディ・コンシダイン)と、家を出て介護を放棄しているママ(オリヴィア・ウィリアムズ)そして弟がいる。 
残り少ない命だが、テッサはその間にやりたいことを決めているのだった。
まず一つはSEXだった。 友達のゾーイ(カヤ・スコデラーリオ)と2対2のデートで、一人の男と一緒になるが、あまり好みではなかった。 それ以上に不安もある。 ゾーイはさっさと済ましてしまった。
彼女のやりたいことリスト、それは父には言わない。 そんなリストがあることは知っている父だが。
今までの思い出の物や写真、いらない物を燃やそうと思っていると、隣に住んでいるアダム(ジェレミー・アーヴァイン)が木を燃やしていた。 そこにいっしょに焼いて欲しいというテッサ。
アダムは母と二人暮らし、父が亡くなってから母の感情が不安定なので、大学に受かったのにもかかわらず入学保留にしていた。 テッサは発作が起きると吐き気が襲い、すぐさま病院に担ぎ込まれる。 また通いの看護師もつけている。
弟は言う、「お姉ちゃんが死んだら、僕に憑りつくの?」 死ぬ意味も分からない弟の言葉は残酷だが、テッサは弟には優しい目を向ける
しかし、下手な同情をする者や、両親にさえイライラする彼女だった。 父を癌治療オタク、母を無責任な人間と辛辣な言葉を浴びせる。 
テッサは残り少ない人生をどう生きて行こうとしているのか?…

ダコタ・ファニングは子役からいよいよ10代後半にさしかかり、その1作ですね。
「PUSH 光と闇の能力者」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/5481814.html では特殊能力を母から受け継いだ少女の役でしたが、2~3年しか経っていないのに、結構大人びていました。
もう19歳になるし、白血病で化学治療をしていたので、短髪なのが却ってそう見えるんですかね。
テーマからして重いんですが、高校生として最後の生活を悔いなく過ごしたい、リストの中で、最後にかなえたいこと、それをかなえてくれる存在が現れ、彼女にとってこれで最後のリストの項目が果たされます。 その光景を車の中から見る時のテッサの何とも言えない嬉しそうな表情がこの作品の肝で、ちょっと感動するシーンでした。
親より先に死んでしまうって親不孝と言いますが、そういう運命ならそれも仕方ないし、娘のためにすべてをささげる父の姿は痛々しくもあり、凛々しくもあります。
でもテッサにとってはうざいんでしょうけど。 また初めは怖気づいてしまうアダムが、最後に根性見せるところが健気でよかったですね。
死をを前提にしてストレートに流れて行くのでちょっと重く辛い作品でした。

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ゾーイはテッサのリストを知っていて、色々協力してくれる

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パパの人生はテッサだけにある

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隣に住んでいるアダム、テッサの心を癒せるのか?

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妊娠してしまうゾーイ、でも赤ちゃんの顔を見る生きる目標ができるテッサ

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そしてアダムはテッサのために…

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