anttiorbの映画、映像の世界

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ブルーノのしあわせガイド

2011年作品、フランチェスコ・ブルーニ監督、ファブリッツィオ・ベンティヴォリオ、フィリッポ・シッキターノ出演。

ブルーノ(ファブリッツィオ・ベンティヴォリオ)は元教師、今は結構怠惰な生活をしている。 行きつけのカフェでモーニングを取るが、いつもツケ払い。 財布の中は空なのにそれでも食べに来る。
仕事が無いわけではない。 彼の仕事はゴーストライターとしてタレントの伝記執筆や元教師の経験を生かした補習塾だ。 しかしどちらもやる気が感じられない。
一人の教え子には、60分の持ち時間を20分早く終えてしまった。 すぐに母親から抗議の電話が、もう頼まないといわれる。
しかしそんな彼に懐いている少年もいる。 ルカ(フィリッポ・シッキターノ)は学校に毎日遅刻して行く。 ディ・ビアジョ先生(ラファエラ・レボローニ)の授業も全然聞いていない。 飽きるとトイレに行くといってふけてしまう。 ブルーノのところには遊びに行っている感じだった。
しかしある日ブルーノはルカの母・マリーナ(アリアンナ・スコンメニャ)に声をかけられ、食事をしようと誘われる。 そして彼女は仕事でアフリカのマリに行くことになり、息子は連れて行けない。 ブルーノに預かってほしいといわれる。
「なんで俺が?」 そういうとマリーナは 「私のこと覚えてないの? ルカはあなたの子供よ」 驚くブルーノ。 ただしこのことはルカは知らない。 本人には言わないでと言われる。 それから、何ともおかしな親子の生活が始まるのだった…

これは父と息子の微妙な関係をうまく表現しているハートフルコメディですね。 父と知らずに、母に言われて補習塾の先生と住むことになったルカが、はじめはうるさい母から解放され、付き合いやすいブルーノとの生活に緊張感0です。
ブルーノも始めは自分の生活を守りながらの姿勢でしたが、あまりにルカの生活がいい加減で、さらに学校に呼ばれて成績に愕然としてから見せる父としての責任感。 ちょっと涙ぐましいほどの変わりようですね。
考えてみると、赤ん坊のころからでなく、いきなり15歳の少年の父になるのはしんどいですよね。 しかしこんなブルーノを励ますのが、元ポルノ女優で、自分の伝記の仕事を依頼している・ティナ(バルボラ・ボブローヴァ)なんですね。
彼女には素直に自分の事を打ち明けるブルーノ。 ルカの生活は危なっかしいのですが、やはり決定的なことに遭遇しますが、果たしてその時ブルーノは、親として頑張れるか?
イタリア人の楽天的なところをうまく生かした親子の温かい関係のちょっと笑える作品でした。

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ルカはブルーノのところへ世話になることに

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ルカは親父に似てだらしないが



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だんだんルカの生活に関与するようになっていくブルーノだが、事情を知らないルカはうっとうしい


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そしてルカはやばいことに巻き込まれるが…そして悪そうな男?

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親父になりきれないブルーノは

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