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小説吉田学校

1983年作品、森谷司郎監督、森繁久彌主演。

海岸を娘と歩く吉田茂森繁久彌)、娘につぶやく吉田、独立を勝ち取るまでやることを。
昭和二三年、GHQ民政局次長チャールズ・ケージスは新内閣を野党第一党民主自由党を中心とした連立内閣とすることを要望し、総理大臣には民自党幹事長・山崎猛が望ましいと伝えた。
GHQの意向を聞いた民自党副幹事長の中井川(鈴木瑞穂)は血相を変えて本部に駆け込んできたが、それを迎えたのは広川弘禅(藤岡琢也)だった。 
山崎推薦という役員会の決定をすぐに取り付け、民自党は山崎首班を決めようとしていた。 吉田陣営はすぐにもう一人そこに居合わせた事務局の須永一雄(石田純一)を呼び事の真相を聞いた。 そこには吉田、松野鶴平(小沢栄太郎)、林譲治(土屋嘉男)がいた。
GHQの正式な通達ではなく、民生局の意向ということが確認された。 松野は情勢がよくないという情報を持ってきた。 このままでは吉田引退が決まってしまう。 
思い悩む吉田。 そこに林が来た。 民主党社会党が山崎首班に向けた動きをしているとのことだ。
臨時総務会が開かれた。 大勢は決まっている、あとは山崎首班を決め、吉田茂が引退を言う運びとなった。 総務会長斉藤隆夫(佐々木孝丸)が吉田の名前を呼ぶが、吉田は黙っている。 そこに一人の男が待ったをかけた。 田中角栄西郷輝彦)だ。
その日の朝日新聞を取り上げ言った。 「この新聞の内容と、事実は違う。 この国は誰のものなのか? これは内政干渉だ!」 田中は当時1年生議員。 この大胆な発言で流れが変わった。
そして吉田は言う。 「今回は公文書が出ていない。 正式指令ではない。 今まで社会党政権、民主党政権は指令通りやって倒れた。」 この意見で形成は逆転した。
広川は翻って吉田首班を叫んだ。 ここに吉田内閣が誕生したのだった。 ここから吉田の戦後の闘いが始まるのだった・・・

もうこの作品は30年前になるのですね。 学生のころこの作品を見て、政治に興味が湧きました。 
私が好きな田中角栄が大活躍するシーンですが、これは事実らしいですね。 いろいろ批判もあるのが政治家ですが、戦後の繁栄をもたらしたのはこのころの政治家に骨があったからというのは否定できないと思うような作品でした。
池田、佐藤、田中という流れができたことがわかるような作りとなっていますが、本筋はのちに出てくる、鳩山、河野そして強大な敵、三木武吉です。
時に三木は鳩山を陰で操る巨魁として大きく描かれています。 若山富三郎の名演でした。 私はこの作品を見るまで、三木の存在を知りませんでした。 というか、表に出ている政治家の陰にこそ実力者がいると言うことを知りましたね。
いまでこそ陰の存在がクローズアップされますが、当時は本当に不気味な存在だったんでしょう。
でも政争をしながら、それでも日本を前に進ませていた政治家の底力も感じた作品でした。 今はスケールが小さくなった政治家に活を入れるような作品ですね。



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大逆転で首相になった吉田

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しかしまだ不安定な政権だった

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私邸の吉田

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生涯のライバル三木

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三木は広川の一本釣りを仕掛ける

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