2010年作品、マーティン・スコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオ主演。
1954年、船酔いが凄い男・連邦保安官のテディ・ダニエルズ(レオナルド・ディカプリオ)は、相棒のチャック(マーク・ラファロ)とボストンの沖合いに浮かぶ孤島シャッターアイランドに向かっている。 船長は二人を送ったらすぐに引き返すと言う。 嵐が近いからだ。
島で出迎えた警備の者の車に乗り、着いたところは精神を病んだ犯罪者を収容するアッシュクリフ病院だった。
ここはA,B,Cと三段階に重度によって病錬がわかれている。 ここでは銃を預けることになっている。 そして病院長ジョン・コーリー(ベン・キングズレー)に会って話を聞くことになった。
彼らが来た目的は、女性患者失踪事件の捜査。 レイチェル・ソランド(エミリー・モーティマー)という犯罪者が前夜、鍵のかかった病室から消えてしまったのだ。 病院長は全面的に協力を約束したが、ここでは規則に従った行動をとらなければならない。
彼女の写真を見たときに彼はある映像が浮かんだ。 テディはトラウマがあるのだった。 彼は大戦中ナチスの虐殺現場に遭遇していた。
戦後処理のとき、ユダヤ人収容施設に行ったとき、おびただしい死体を見た。 そして力を失ったナチの兵隊も見た。 そして悲劇は起こった。
逃げ出そうとした一人の兵隊が射殺され、反射的に連合軍の兵士が一斉射撃をしてしまい、ナチの兵隊は皆殺しにされてしまったのだった。 その映像を思い出すたびに頭痛がするテディだった。
島は天然の要塞で、この島から脱出するのは困難だった。 施設の職員に聞き取り調査が行われた。 しかし何故か職員はふざけたような態度を取るのだった。
天候がだんだん悪くなってくる。 そして島に来る船は欠航になってしまう。 果たして事件は解決するのだろうか?…
途中まで行方不明事件を追う刑事ドラマのような様相ですが、二転三転、最後には何とも言えない結末を迎えるサイコミステリーですね。
ディカプリオはちょっと精神を病んでいる、心理的に悩んでいる役も結構やりまね。そういえばというシーンが実は前半にちりばめられているんですが、結構見落としてしまいますよね。
霧の中から現れる船とか、ここに書いた非協力的な職員とかです。
だんだん幻が出てくるのですが、それがどれが実像なのか、観ている者さえもわからなくなるところが、ぎりぎりまで引っ張られますね。
そしてあのオチというのが面白くもあり、テディの哀れさを誘います。 こういうオチの劇的さがあるサイコ作品は却って観ていてさっぱりしていて、面白いですね。
ただ3人の子供のシーンはちょっと辛いものがありました。
この監督・主演のコンビは以前「ディパーテッド」http://blogs.yahoo.co.jp/atts1964/5704056.html を書きましたが、これも大変力の入った作品でした。
島に着いた二人
孤島に来た二人、院長に事情を聞く
捜査を開始するのだが・・
この密室は?
この女性は?
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